BIZトピックス 話題のビジネスマナーや、時事問題を大前研一やMBAホルダーの視点で鋭く解説。あなたの成長へのプロセス作りを後押しする、ビジネストピックス集。

2012/03/21配信分

グルーバル感覚 論理思考

ロシアとの外交政策の在り方

先ごろ、ロシア大統領選で、プーチン氏が当選しました。今後、日ロ関係のように変わっていくのでしょうか。そして、日本はどのような外交カー切っていくことが考えられるのでしょうか。

 

今回は、大学院MBAコースで学ぶ「経営戦略論」「イノベーション『構想力』」といったスキルを駆使して、考えてみましょう。

まずは、プーチン大統領が、日本に注目している理由を、ロシア側の視点からしてみます。

 

【1】資源輸出国としてのロシシアは世界最大の天然ガス産出国ながらも、輸出相手の候補が、次々と脱落つあります。東欧諸国は絶対消費量が少なく、欧州は経済危機下にあり、米国内に天然ガスが見つかり、輸入する必要性が無くなりました。残る候補とは、日本と中国が挙げられますが、日本は原発事故以来、代替エネルギーと天然ガスの需要が高まっているので、有力な候補になります。

また、天然ガスを輸送する「サハリン2」のパイプライン計画に対して、開発の命令を出していましたが、なんとかロシア国営:ガスプロム社の50%超の出決着したので、択捉島経由で北海道にパイプラインをつなげる道が開けました。

 

【2】ハイテク立国を目指すロシシアの国家戦略は、資源輸出国からハイテク立国への産業転換です。ロシアって、日本はロールモデルだけではなく、日本の技術協力こそが産業転換をする鍵となります。

ロシアが日本に期待を寄せる背景は、歴史をみれば明らかです。日本と同盟関ある米国は、この60年間、多大な利益を得ました。また、アジア諸国でも、と関係が深い台湾/韓国/中国の繁栄ぶりも明らかですし、産業界で深く関ている国々の多くが繁栄しています。つまり、日本と同盟関係を結ぶ方が、の道筋が見える事になります。

 

【3】政治家プーチンの視ーチン大統領は、KGB出身でメンタル面もフィジカル面ともに強く、外交手腕界レベルです。さらには、向こう6年間2期の12年間は大統領職でいられる可が高く、短期的に入れ替わる日本の総理大臣と違い、長期戦略を打てる立場ります。

親日的な立場を使って春風を送り続け、外交成果を出したい総理大臣の登場を待ち性が合えば一気に前進させる事も可能です。

その顕著な例として、プーチン大統領は、選挙期間中のテレビ会見で「極東タール海峡(間宮海峡)に架橋して本土からサハリンへ鉄道を通す計画がある」
と紹介し、さらに、日本に至るトンネルを建設して、日本の貨物を運ぶ構想もしています。

 

これらから、ロシアにとって日本は、外貨獲得/技術協力/経済発展が得られ力なパートナーとして期待していると言えます。

 

一方、ロシアに対する日本側の思惑とは、北方領土の四島一括返還に固執してようです。返還によって期待できるのは、土地の利用というよりも、安全場の確保が中心です。以前、水面下での交渉が進んでいた「歯舞島・色丹島島先行返還」案も、情報がマスコミに漏れてしまい、日本中が大騒ぎして失てしまいました。

では、日本としては、どのようなカードを切る事ができるのでしょうか。

プーチン大統領は、北方領土問題について、柔道の「引き分け」というキーワをコメントしています。ロシアは、かつて、中国やノルウェーとの国境問題、面積等分論で解決を図ってきました。「引き分け」とは面積等分を意味すらば、歯舞島・色丹島に加えて、国後島と択捉島の一部まで含まれる計算にます。

大前研一学長は、この点について、陸地に国境線を持つとややこしいので、日しては、択捉島は辞退して、その代わりに共同開発地帯とする案を紹介してす。それは、歯舞島・色丹島・国後島の三島返還によって、最も困ってい場問題がクリアできるだけでなく、択捉島には、最高の雪質のスキー場資源然資源があり、ビザ無しで上陸できる様にすれば、経済効果は計り知れないいます。つまり、名よりも実を取る案です。

また、大前学長はかねてからロシアについて、(1)原発事故で生じた高濃度放射質を含む廃棄物をシベリアの無人地帯に埋めさせてもらう、(2)サハリンで発た電力を購入して北海道を経て全国に送電する、といった目の前の危機を脱鍵を握っていると指摘しています。

 

日本がロシアと接近すべき理由は、経済的メリット、目の前の危機を脱する鍵でなく、もうひとつ大きなメリットがあると考えます。それは、これら領土解決によって平和条約を結び、日本の外交戦略が大人になったと示す事で、の対日政策において、冷静な対話につながるかもしれない点です。中国の態変われば、連鎖的に北朝鮮の態度も変わる可能性があり、安全保障上の大きリットになります。

 

さて、日本側で問題となるのは、国民に対する総理大臣の説明でしょう。

その際には、【(1)四島返還を求めて永遠に解決しない】を選ぶよりも、【(2)三還+ 択捉島共同開発】を選ぶ方が、反対勢力にとっても経済効果とメリットきいというストーリー展開と周到な準備が必要となるでしょう。

さらに、交渉の窓口には、親ロシア派の鳩山由紀夫 元総理と森喜朗 元総理頭に、柔道家の山下泰裕 氏・井上康生 氏を外務大臣に据えて、プーチン人固めて連携するのが良いと大前学長は言います。あるいは、スウェーデン務大臣ツートップ体制のように、対ロシア外交大臣を並べる方法も考えらうです。

 

今回のプーチン大統領の再登場は、日本にとって絶好の機会であり、是が非で益につなげる政治的戦略が求められます。

 

さて、皆さんでしたら、日本の国益を最大化する為に、どのような対ロシア外策を考えますか?

 



一票を!

今後のサイト作りの参考にさせて頂きます。

役立った!
同一カテゴリのトピックスを読む
MBA診断

本サイトのBIZトピックス・ビジネステンプレート・ビジネス用語集は、ビジネス界の第一線で活躍する大前研一が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。

【無料】9日間でカフェ経営メルマガ

<ステップメール>経営学の要諦を物語で学ぶ!定年退職した父親は元公務員。ビジネス経験ゼロの父が、一流の経営者になるまでの感動のストーリー

BIZTIPSとは?
close

BIZTIPSは、ビジネスに関する様々な情報を集約したビジネスパーソンの知的給油所です。現在進行形で起こっている諸問題、疑問に対するプロの見解や最新のビジネストピックスなど、必読情報満載のポータルサイトです!

BIZまとめ
役立つ5つのコンテンツ
BIZトピックス
BIZ用語集・テンプレ
BIZライブラリ
BIZリファレンス
検索人気ワード

バナー

バナー

バナー

BIZクイズ一問一答!

問題

相互に重複がなく全体として漏れがないことを指すロジカルシンキングの基礎技術って次のどれ?

ビジネスの第一線から最新情報を配信中!
本サイトは日本を代表する経営コンサルタント・大前研一氏が学長を努めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。
ビジネスの第一線で活躍する講師陣ならではの最新のビジネス情報を配信中です。

大前研一

大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

PAGE TOP