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2012/01/11配信分

グルーバル感覚 経済原論

2012年はどのような年になるか?

2011年は日本を襲った大震災やタイの洪水など、そこに住む方々はもちろん、世界各地のビジネスにも大きな痛手を与える出来事が起こりました。
2012年はその状況から立ち上がり、龍のように勢い良く成長していける年になることを切に願っております。

 

それでは、2012年は実際どのような年になっていくのでしょうか?まずはそれを考える上で参考になる情報をいくつかご紹介したいと思います。

 

JPモルガン・アセット・マネジメント(株):鈴木 英典 氏は、「昇り竜」をイメージさせる辰年は、これまで、多くの大事業が完成した年であったと解説しています。

つまり辰年には、イノベーティブなインフラ/商品/ビジネス/企業の誕生が何らかの理由で多いという傾向にあるというのです。

 

しかし、2012年は日本に限らず世界の経済や政治を予測する上で不安要素となるイベントも多く控えています。

 

その代表的なものとして、主要各国の首脳交代が挙げられます。

 

台湾総統選(1月)、ロシア大統領選(3月)、フランス大統領選(4月)、米国大統領選(11月)、韓国大統領選(12月)、中国新指導体制発足(下半期の中国共産党党大会)と、予定が控えています。

そうなると、おそらく米国は大統領選を控えて大胆な景気対策を打ち出しにくいと考えることができます。これは選挙戦を控える他国においても同様でしょう。

 

しかし、欧州は債務危機の連鎖ドミノへの懸念と欧州各国の経済成長が落ち込み、中国やインドといった新興国では急速なインフレに苦しみ、日本は財政危機が顕在化しつつある中で経済成長鈍化要因が続くなど、世界経済を牽引してきた経済圏が一斉に経済低迷へと向かっているという現状は変わらぬ事実としてあります。

つまり、主要国の首脳交代を伴う選挙戦では、低迷する景気への対策が争点となる一方で、公約だけでなかなか実効的な対策が打てない状況が続くことが考えられます。

そうなると、国際政治では各国の思惑やエゴが出揃ってから各調整が始まる可能性もあり、経済も政治も混迷する1年になることが予想されます。

 

かつての1930年代の世界大恐慌は、世界経済が繋がっている事を無視した各国の囲い込みという政策ミスの重なりが引き起こしたとされています。だからこそ、各国とも思い切って積極財政に転じて脱却を試みることができました。

しかし、現在の世界的不況では、各国とも世界経済が繋がっている事が理解されて互いに牽制している為、逆に思い切った打開策が打ちにくい状況となっています。
また、ヘッジファンドなどが特定の国を狙い撃ちして混乱する可能性などもあります。

現在は、世界大恐慌の頃とは状況もリスクも異なっていると言えるため、国が主導権をもって積極的な打開策を打つことは極めて困難となっています。

 

このように、未来予測をする際によくとられるアプローチとしては、

 

1.過去からの統計データから読み解く
2.現状の延長線上から導く
3.不確定要素を仮定して楽観的・悲観的予測を展開する
4.ゲーム理論的な見方で各国の状況を予測する

 

などといった方法が挙げられます。

 

MBAホルダーもこういった視点から情報を整理・分析することがあります。
その際、統計的な知識はもちろん、多くの情報を整理・分類・分析していくための論理的思考力と、戦略的思考力に基づく推測する力が必要になってきます。
この時、各国の動きを、ゲーム理論に基づき、歴史の流れと照らしながら推測すると、より分析が深まります。

多くのアナリストらの予測も、各種の経済指標や財務データから上記のような予測のアプローチをとっており、その結果、世界的な不況が深刻化するという内容を展開しています。

 

では、2012年は混迷したままで終わってしまうのでしょうか?

予測ができている以上、対策を立てることも可能なはずです。まだ諦めてしまうのは早いと思います。

この混迷を切り抜けていく鍵は、身動きがとりにくい各国の政府ではなく、より自由に動くことができる企業や個人が握っていると言えるのではないでしょうか。

つまり、混迷する時代の先を読み、次の成長期に向けて、企業と個人が自衛策を打ちながら、主体的に攻めてイノベーションを生み出すことが重要なのです。そのためには、企業とそれを支える個人の実力アップと、構想力が求められます。

 

重要な変化が数多く起こる2012年、乗り越えて飛躍していくために、皆様でしたらどのような見通しを立て、それに備えてどのような対策を講じますか?



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経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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