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2013/11/20配信分

経営戦略 論理思考

2013年ヒット商品を振り返る

2013年も残すところ1ヶ月余となり、経済誌ではヒット商品の特集が組まれています。

 

そこで今回の【MBAホルダーの視点】では、2013年ヒット商品の傾向を振り返ってみたいと思います。

 

【日経トレンディ 12月号増刊】では、『2013ヒット商品ベスト30』が特集されていますが、評価は、2012年10月〜2013年9月に発売された製品・サービスを対象とし、「売れ行き」「新規性」「影響力」という軸で総合的に判定しています。

 

◆2013年ヒット商品ベスト30(10位まで)
1位:コンビニコーヒー
2位:パズドラ
3位:アベノミクス消費
4位:半沢直樹
5位:伊勢・出雲
6位:Nexus7 & iPad mini
7位:あまちゃん
8位:レイコップ
9位:ノンフライヤー
10位:グランドフロント大阪

 

同誌では、2013年は景気回復と、富士山の世界遺産登録、東京五輪開催決定など、リベンジした喜びを実感した年であり、ヒット商品にも逆転モノが目立ち、日本中が「倍返し」「じぇじぇじぇ」に沸いたとして、【「リベンジパワー」に日本中が共感。「逆転商品」「外資の一芸」が売れた】とまとめています。

 

一方、「BBT Ch」で放送された【イマドキ女子とどう付き合うか『ずぼらでマニアな女性がおもしろい』】では、講師の深澤 真紀 氏がヒット商品のキーワードとして、「ずぼら消費」と「マニア消費」という女性の消費者心理を解説しています。

 

多忙を極める女性も多く、仕事と家事を全て完璧に処理できない状況となり、楽をしたい気持ちがあるものです。掃除であれば、ホウキとハタキから掃除機へ、そして「コロコロ」や「クイックルワイパー」といった24時間いつでも手軽に静かに掃除できるスタイルへと変化しました。同様の流れは、料理/化粧/ファッションにも見られます。

 

「ずぼら消費」とは、時間とお金を大事にするための賢い消費行動であり、ヒット商品には、女性視点で企画されたモノが多いのです。

 

また従来、「マニア消費」は女性層には(少なくても表立っては)あまり見られませんでした。女性がマニアにならないのは、夫だけでなく妻までマニアになると、生活が成り立たなくなるためというのも1つの理由として考えられます。

 

ところが最近は、単身世帯の増加に伴い女性の「マニア消費」が目立つようになってきており、多くの女性が内なるマニア心をくすぐられ、「マニア消費」が広がってきたのです。

 

実際に2013年ヒット商品を見てみると、【ずぼら消費】【マニア消費】に分類する製品・サービスが多く含まれていると言えそうです。

 

◆ずぼら消費(14アイテム)
1位:コンビニコーヒー(安さ、上質さ、利便性)
8位:レイコップ(布団専用掃除機、効果が見える)
9位:ノンフライヤー(油を使わず揚げ料理)
12位:ルックおふろの防カビくん煙剤(煙でカビ予防)
15位:鍋キューブ(多い・大きい・重いを個食対応可能にした)
17位:アレグラFX(処方薬と同一成分の花粉症薬)
18位:足指セラピー(疲れ・むくみと足指開放を同時解消)
19位:ブルートゥーススピーカー(スマホをタッチするだけの簡単接続)
20位:ヘルシアコーヒー(トクホ飲料化で女性開拓)
22位:フルメークウォッシャブルベース(時短ニーズに応え湯だけで落ちる)
23位:目もとエステ(美容効果・気持ち良さで男性も支持)
25位:ネイルシール(塗るから貼るで時短アイテム化)
26位:アンチスタックス(足のむくみ改善の飲み薬)
27位:スティックティーハート(果汁感たっぷりのインスタントティー)

 

◆マニア消費(9アイテム)
2位:パズドラ(先駆者を徹底研究して開発されたスマホゲーム)
5位:伊勢・出雲(パワースポットブームと遷宮の年から巨大な経済効果)
6位:Nexus7 & iPad mini(手頃サイズと低価格でパソコン市場を侵食)
11位:セブンゴールド金の食パン(PBの概念を覆す高級さ)
13位:アイカツ!(乙女心をわしづかみにしたリアル感たっぷりの新規キャラクター)
14位:ヨナナスメーカー(半解凍果物からソフトクリームデザートを調理)
24位:グルメポップコーン(米国から上陸、濃厚で多彩フレーバー)
28位:ASOKO&フライングタイガーコペンハーゲン(安い・デザイン・実用的な雑貨)
30位:富士山(世界遺産の影響、山梨・静岡の経済効果が大)

 

実に、30位中、14アイテムが「ずぼら消費」、9アイテムが「マニア消費」に分類することが可能だといえます。

 

今やヒット商品は女性の視点が必要であり、そこからやがては若い男性層や世代を超えて広がりを見せていきます。例えば「ヘルシオ」「ダイソン」「ルンバ」などは、男性も欲しい商品となっていきました。

 

つまり、老若男女問わず「ずぼら」で「マニア」という潜在的要求と、時代の心理状態が影響して『2013ヒット商品ベスト30』の結果となったのではないでしょうか。

 

では、2014年のヒット商品はどのようになると予測できるのでしょうか。
そのの条件について、同誌ではいくつかのキーワードを挙げています。

 

・王道追求     :基本性能レベルアップ
・楽ティブ     :快適生活を演出
・少子“後継者”狙い:未来のコアユーザー育成
・少量デラックス  :少量でもリッチな味わい
・濃密系      :香り訴求
・発展系コラボ   :リアリティ追求

 

やはり、ここにも「ずぼら消費」「マニア消費」の傾向が見られます。さらに忘れてならないのが、「4月1日:8%消費税へ増税」による影響と、「3月7日:日本一の高層ビル『あべのハルカス』開業」に伴う地域活性の動きでしょう。

 

増税により、高額商品の駆込み需要が拡大するという見方と、食品・飲料では値頃感を打ち出すために内容量減少とパッケージのリニューアルが進み、一方で付加価値による単価アップの二極化が進行するという見方があります。

 

また、1997年に消費税が導入された時は、家計消費支出が大きく減少しました。

 

これらを踏まえると、2014年は「ずぼら消費」「マニア消費」に加え、日常は「節約」、非日常は近場に出掛け「地域活性」というさらにメリハリを利かせたスタイルが鍵になるのではないでしょうか。

 

さて、皆さんは、2014年ヒット商品の条件は、何だと考えますか?



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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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