BIZトピックス 話題のビジネスマナーや、時事問題を大前研一やMBAホルダーの視点で鋭く解説。あなたの成長へのプロセス作りを後押しする、ビジネストピックス集。

2015/07/08配信分

経営戦略

「起業論」を覗き見!
 ①今こそ「起業論」が必要な時代

人画像
上部枠

今回から新科目「起業論」を覗き見していくぞ! 日本の大企業も初めはベンチャー企業からスタートしている。それは分かるな? 日本では昔、起業家がたくさんいたが、ある時点で止まってしまった。考え方が保守的になってしまった今こそ起業家精神が必要になるぞ!

下部枠
矢印
熊画像
上部枠

起業家の考え方を学ぶとどんないいことがあるのでしょうか? サラリーマンをやっている人にもその考え方は必要なんですかね?

下部枠
矢印

 
■起業論■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.今こそ「起業論」が必要な時代
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
¶1.インターネットの広がりによるビジネス環境の変化
───────────────────────────────
 
1990年代後半から急速に普及したインターネットは、地球規模の巨大で高速な仮想市場を誕生させました。
 
結果として、ビジネス・スピードは高速化し、顧客ニーズは多様化、グローバル化が進みました。インターネットが出現して、わずか20年の間に私たちの仕事、勉強、生活、そして遊びの全てが変化しました。これは まさしく「第3次産業革命」です。
 
インターネットが与えた経済へのインパクトの一例をご紹介します。
 
米国のGDPの成長は1995年から1999年の間に、6.8兆ドルから8.8兆ドルへと、平均年率6.8%の成長でしたが、その中でインターネットエコノミーに関する成長は、50億ドルから5,240億ドルへと、平均年率220%と大きく成長しました。
※Source: Center for Research in Electronic Commerce, University of Texas
 
では、日本における経済競争力はどうなったのでしょうか?
 
IMD世界競争力白書によれば、80年代の日本の経済成長率は世界最高でしたが、バブル崩壊後、02年には30位まで低下し、14年でも21位となっています。
 
この日米の差はなぜ起きたのでしょうか?
 
 
¶2.「イノベーションのジレンマ」
───────────────────────────────
 
1982年の米国の時価総額トップ3は、
 1位:AT&T
 2位:IBM
 3位:コダック
 
でした。2011年になると、
 1位:エクソンモービル
 2位:アップル
 3位:マイクロソフト
 
となっています。そして2014年時点の時価総額トップは皆さんご存知のとおりアップル社です。
 
米国のトップ企業は新陳代謝を繰り返しており、そこには常にベンチャー企業が名を連ねています。
 
しかし同期間の日本のランキングを見ると、ベンチャー企業は一社もありません。ランキングに名を出す企業名は時代の潮流に合わせて変化していますが、いずれも伝統的な大企業中心であり、ベンチャーの活躍は少ないです。
 
なぜでしょうか?
 
実は日本も戦後の発展はベンチャーの発展に支えられていました。パナソニックもソニーもホンダも元々はベンチャー企業でした。
 
しかしベンチャーの歴史は50年代で止まり、以降、同様の起業家が育っていません。また良い大学、良い会社(大企業)に行くことを是とし、減点主義の評価基準という社会風潮がある中で、80年代の成功体験があるが故に、保守的になり、変化を恐れ、失う事への大きな不安がありました。さらに国の政策も大企業を優遇するものでした。
 
MIT教授のクレイトン・クリスチャンセンは自著『イノベーションのジレンマ』の中で、「既存の成功者は彼らが正しい戦略を探るが故に失敗する運命にある。」と述べていますが、まさしく日本は「イノベーションのジレンマ」に陥っていたと言えます。
 
 
¶3.変化の始まり
───────────────────────────────
 
しかしながら、昨今は日本でも変化は起こりつつあります。直近の時価総額ランキング上位にはソフトバンクやファーストリテイリングといったベンチャー企業が名を出し始めています。
 
この変化の原因として、
 ・資本市場の動向、金融環境、人材の流動性
 ・起業数の増加傾向
 ・社会の意識
 ・国の政策
などが挙げられます。
 
特にここ1年ほどの動きとして、政府による起業支援の制度が増えています。例えば、厚生労働省は起業準備中の無収入期間の負担を少しでも和らげるために、雇用保険の失業手当が出るようになりました。
 
また民間のスタートアップを支援するイベントなども増えています。私も、スタートアップウィークエンドというNPO団体をお手伝いをさせて頂いた事がありますが、熱気にあふれていました。日本にもようやく本格的な起業文化が芽生えつつあるのかも知れません。
 
 
¶4.「起業論」を学ぶこととは
───────────────────────────────
 
ここまでご説明したように、日本は米国に比べてベンチャーが育っていないことが、経済が停滞している一要素と考えることが出来ます。しかし一方で、徐々に起業文化が芽生えつつもあります。
 
このような環境下で、「起業論」を学ぶことは、これから職業人として生きていく上で非常に有益だと考えています。もちろん、独立して会社を興すことが、「起業論」が目指す基本的なあり方ですが、社内で自ら事業を考案し、新規事業を興す際にも「起業論」は同様に価値のある考え方だと捉えています。もっと言うと、日々の業務で何か新しいことに取り組むときに、必ず役に立つ、使える「型」であると思っています。私自身、起業論を通して仕事への取り組み姿勢が変化したように感じています。
 
ようは、「起業論」とは究極の「当事者意識の醸成」であるのかもしれません。
 
では具体的に「起業論」で何を学べるのか?
私たちは起業論の講義を通して、何を得て、何を行ったのか?
 
そのあたりについて、今後お伝えしていきます。
 
 
【執筆:村西 重厚/BBT大学院2015年3月 修了】
 
 



一票を!

今後のサイト作りの参考にさせて頂きます。

役立った!
同一カテゴリのトピックスを読む
MBA診断

本サイトのBIZトピックス・ビジネステンプレート・ビジネス用語集は、ビジネス界の第一線で活躍する大前研一が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。

【無料】9日間でカフェ経営メルマガ

<ステップメール>経営学の要諦を物語で学ぶ!定年退職した父親は元公務員。ビジネス経験ゼロの父が、一流の経営者になるまでの感動のストーリー

BIZTIPSとは?
close

BIZTIPSは、ビジネスに関する様々な情報を集約したビジネスパーソンの知的給油所です。現在進行形で起こっている諸問題、疑問に対するプロの見解や最新のビジネストピックスなど、必読情報満載のポータルサイトです!

BIZまとめ
役立つ5つのコンテンツ
BIZトピックス
BIZ用語集・テンプレ
BIZライブラリ
BIZリファレンス
検索人気ワード

バナー

バナー

バナー

BIZクイズ一問一答!

問題

市場そのものは隆盛を続ける一方で外資に国内系企業が淘汰、買収されたりすることを何という?

ビジネスの第一線から最新情報を配信中!
本サイトは日本を代表する経営コンサルタント・大前研一氏が学長を努めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。
ビジネスの第一線で活躍する講師陣ならではの最新のビジネス情報を配信中です。

大前研一

大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

PAGE TOP