2015/07/22配信分
9年6か月――これは何の数字?
●正解:探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星最接近に要した時間●
7月14日、探査機のニューホライズンズが冥王星に最接近し、冥王星とその衛生カロンのデータ収集を行いました。地球から出発して、冥王星に最接近するまでにかかった時間は9年6か月。冥王星との距離は1万2500キロまで近づき、通過しました。ニューホライズンズは48億8000万キロの旅を終え、これから16か月をかけて観測データを地球に送信します。これだけの距離が離れているのに、データ転送には16か月で済んでしまうのは、技術の進歩を伺えますね!
しかし、技術の進歩が追いついていなかった面も…
探査機に搭載したデータ収集用のフラッシュメモリが8GBという、観測するのにはずいぶん軽量なものを搭載したなという印象を持ちました。今探査機を打ち上げるなら、1TBなどの大容量メモリを積んでデータ収集をしたのでは?と思ってしまいますね。当時を振り返ってみると確かに1GBのフラッシュメモリが1万円で売られていた(もっと高価だったかもしれません)記憶があります。搭載されたフラッシュメモリはデータ観測の役目を終えると、今度はエイリアンに向けたメッセージを地球から受信するという役目が待っています。
エイリアンには何語が通じるのか楽しみですね!笑
ニューホライズンズは2006年1月に打ち上げされ、当時太陽系最果ての惑星であった冥王星を観測するためだったのですが、打ち上げ直後に冥王星は惑星としては小さすぎるという理由で、準惑星に格下げされてしまう悲劇がありました。
しかし、格下げはデータ観測にはもちろん影響はないので、冥王星の謎の解明に向けて、どんな新しいデータが出てくるのか、期待してみていきましょう!
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