2015/07/29配信分
248万――これは何の数字?
●正解:土用の丑の日近し、ニホンウナギ稚魚の1キロあたりの取引価格●
7月24日(金)は、土用の丑の日でしたが、今年は2回あることをご存知でしたか? 次回は8月5日(水)になります。土用とは季節の変わり目の前約18日間を指しますが、「うなぎ」を食べる風習から「土用の丑の日」は立秋の前18日間を指します。丑の日の「丑」とは十二支のこと。18日間中で、丑の日(12日に1度)に当たるのが、今年は2回あるということです。
さて、問題のニホンウナギ稚魚の1KGあたりの取引価格は、なんと248万円(2013年)。10年前に比べて約15倍以上に高騰しています。実は市場に出回る99%が養殖うなぎです。2010年頃からニホンウナギの稚魚が世界各地で不漁となり、小売価格が高騰。昨年6月には国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定、これにより環境保護団体からの日本への批判も強くなっています。
こんな状況の中、政府も「ウナギ緊急対策」に基づき、養鰻業者向け金融支援や資源管理に向け動いています。その中でもニホンウナギ種苗生産技術開発で、2010年世界で初めて完全養殖に成功し、現在安定生産に取り組んでいます。また、マグロの養殖等でも話題に上がっている近畿大学が「うなぎ味のナマズ」を60食限定2200円で試験的に販売、完売しましたが味は???
今のうなぎは需要過多。価格が上がり、需要と供給のバランスを保とうとするのが自然のメカニズムです。食べられないとなると、食べたくなるのが、人の心情!? これからもうなぎの需要は続きそうですね。
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