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2015/10/07配信分

組織人事

「組織と経営」を覗き見! ⑤成員動機付け理論から学ぶ <2>

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さて、やる気のない秀才君の話題も5回目だぞ! 成員動機付け理論の基礎を学んで、どうやってやる気を引き出すのかみていくぞ!

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やる気がなくなっている原因が何かあるのでしょうか。フレームワークのような形でやる気を引き出すことができると便利なんですが…

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■組織と経営■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5.成員動機付け理論から学ぶ <2>
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¶やる気のない秀才君問題を解決するために成員動機付け理論の基礎を学び直す
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優秀な経営者であるあなたは、やる気のない秀才君たち問題を組織デザインの工夫で解決しようとしましたが、人の心の動きを無視できないという事実に直面しました。
 
今回は成員動機付け理論の基礎を紹介したいと思います。
 
 
¶マズローの仮説は人の心を考える上で基礎の基礎
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エイブラハム・マズロー(1908‐1970)は人間性心理学の生みの親、と言われております。
 
彼の「人間の欲求5段階説」はかなり有名な説なので詳細は省きますが、内容は「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物」であり、「5段階のプロセスを低次から高次に上っていく」というものです。
 
お腹がすいた、とか、トイレに行きたいという欲求(生理的欲求)が満たされると、雨風がしのげる家や危険から身を守る衣服が欲しくなります(安全欲求)。
 
それらが満たされても人間は満足できず、何かに所属し、社会に参加しているという実感が欲しくなります(社会的欲求)。
 
更に、その社会から認められ、尊敬されたいという欲求が芽生え(承認欲求)、さらには、自分が「あるべき姿」になりたいと欲するようになります(自己実現欲求)。
 
最後は自分というものを超越し、コミュニティ全体の発展を望むようになります(自己超越欲求という、あまり知られていないまさかの6段階目です)。
 
この仮説をやる気のない秀才君たちに当てはめてみると、彼らは3段階目までは満たされているような気がします。
 
でも、存在を肯定されたり、尊敬されたりしている実感が持てないために、自己実現に向かう成長スピードが鈍っているのかもしれません。
 
 
¶ハーツバーグの二要因理論
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フレデリック・ハーツバーグ(1923‐2000)も面白い研究を行いました。ハーツバーグ先生は、不満を解消したら満足するというのは間違いだ、と説いています。
 
従業員に不満な点をアンケート調査すると、給料とか人間関係とかデスクの狭さとか、不満は次から次に出てきます。
 
逆に、どんなことで満足感を得られるか調査すると、達成感や責任や、仕事そのものの面白さだという結果になることが多いと思います。
 
この、不満足要因(「衛生要因」と言います)と満足要因(「動機付け要因」と言います)はまったくの別物なのだ、というのが、「ハーツバーグの二要因理論」です。
 
社員のやる気を出させようと、衛生要因を満たす努力に時間と気力とお金をかけ、給料を上げたり懇親会を開いたり新しい大きなデスクを導入しても、不満足がやや解消されるだけで、従業員のやる気の向上にはさほど効果が得られません。
 
仕事そのものから得られる動機付け要因を演出するために、まったく別のアプローチが必要です。
 
 
¶「やる気」の本質に迫る
───────────────────────────────
 
やる気のない秀才君に話を戻します。
 
彼らは自分が認められていないと感じているかもしれません。
自分の能力を発揮する機会に飢えていて、ふてくされているのかもしれません。
 
彼らにとって必要なことは、衛生要因を満たすよりも、認知と賞賛による承認欲求であり、動機付け要因を満たせるようなチャレンジャブルなミッションなのかもしれません。
 
なんだか、経験や勘だけで解決策を模索するより、ずっと科学的なアプローチになっている気がしませんか?
 
これがMBA的な科学的知見であり、発想法です。
 
ビジュアルで分かる、MBA的な発想法
 
 
最終回は、組織デザインから心の動きまで幅広く考察してきた様々な理論をまとめてみたいと思います。
 
この記事では、成員動機付け理論は「ホーソン工場」「マズロー」「ハーツバーグ」だけを取り上げましたが、それ以外にも様々な示唆に富む理論が世の中に存在し、活用されるのを待っております。
 
「系譜」をご参考に、調べてみてはいかがでしょうか?
 
ビジュアルで分かる、まだまだある成員動機付け理論
 
 
【執筆:佐藤 祐樹/BBT大学院2015年3月 修了】
 
 



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なるほど!たくさんの理論からそれを活用して科学的にアプローチしていくんですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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