BIZトピックス 話題のビジネスマナーや、時事問題を大前研一やMBAホルダーの視点で鋭く解説。あなたの成長へのプロセス作りを後押しする、ビジネストピックス集。

2015/10/28配信分

5.7%――これは何の数字?

 

●正解:全書籍売上に占める、電子書籍の割合は5.7%(2013年)●

 

 

つい先日、これまで国内では紙のみの出版だった村上春樹の本が、『走ることについて語るときに僕の語ること』でいよいよ電子書籍になったとして話題になりました。「ハルキスト」はもとより、本好きにとっては、ついに文芸の世界にも本格的に電子書籍化が進み始めたと感じたことでしょう。

 

電子書籍市場はここ数年で急速に拡大し、2014年度の市場規模は、前年比35%増の1266億円なったとの調査結果が出ました。2013年の電子出版物の全出版物における売り上げ構成比率は、5.7%であったことから、さらに比率は高まっていると思われます。

 

かく言う私も、家でゆっくり雑誌を読む時間が取れない、雑誌はかさばり廃棄も手間、などの理由で、携帯で気軽に見ることができる電子書籍で雑誌を時折購入していました。今では、月額400円で主要130誌が読める『dマガジン』の会員です。

 

これまでの国内電子書籍の特徴として、
 ● コミックが全体の7~8割
 ● 文芸の有名な著者は電子書籍でないものが多い
 ● 電子でも価格が大して安くない
などが挙げられており、電子書籍構成比が30%と売上の主軸になっているアメリカと比較すると、まだ一般に浸透していないことがあげられていました。

 

しかし、ここ1、2年で大きく電子書籍業界が様変わりしています。

 

冒頭の村上春樹の著書にもあるように、大物作家の作品がいよいよ電子書籍化されはじめたり、紙と電子の同時発売が行われたり、月額読み放題のサービスが出たりしているのがその例です。

 

また、出版社、流通ネット、取次、書店、印刷会社、メーカーなどがそれぞれの強みを生かして電子書籍業界で動きを見せています。タブレット端末「Kobo」を持つ楽天は、9000万人の会員の取り込みを強化。大日本印刷はドコモ、各書店と組み、独自のポイント還元などを用いて紙と電子のシームレスな購入を可能としています。

 

今後も各種技術の発達、周辺業界の再編など、めまぐるしい動きを見せるだろう電子書籍業界。いかに先を見通して、新しい業態を構想し、業界地図を描くことができるかが成功の要因になりそうです。

 

 



一票を!

今後のサイト作りの参考にさせて頂きます。

役立った!
同一カテゴリのトピックスを読む
  • カテゴリーなし
MBA診断

本サイトのBIZトピックス・ビジネステンプレート・ビジネス用語集は、ビジネス界の第一線で活躍する大前研一が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。

【無料】9日間でカフェ経営メルマガ

<ステップメール>経営学の要諦を物語で学ぶ!定年退職した父親は元公務員。ビジネス経験ゼロの父が、一流の経営者になるまでの感動のストーリー

BIZTIPSとは?
close

BIZTIPSは、ビジネスに関する様々な情報を集約したビジネスパーソンの知的給油所です。現在進行形で起こっている諸問題、疑問に対するプロの見解や最新のビジネストピックスなど、必読情報満載のポータルサイトです!

BIZまとめ
役立つ5つのコンテンツ
BIZトピックス
BIZ用語集・テンプレ
BIZライブラリ
BIZリファレンス
検索人気ワード

バナー

バナー

バナー

BIZクイズ一問一答!

問題

一定期間に国内で生産された商品・サービスなどの付加価値の合計のことをなんと呼ぶか?

ビジネスの第一線から最新情報を配信中!
本サイトは日本を代表する経営コンサルタント・大前研一氏が学長を努めるビジネス・ブレークスルー大学大学院が提供しております。
ビジネスの第一線で活躍する講師陣ならではの最新のビジネス情報を配信中です。

大前研一

大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

PAGE TOP