BIZトピックス 話題のビジネスマナーや、時事問題を大前研一やMBAホルダーの視点で鋭く解説。あなたの成長へのプロセス作りを後押しする、ビジネストピックス集。

2016/05/25配信分

ITリテラシー 論理思考

シリーズ 「本当に使える分析力」
 ②目標と課題を明確にする

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くまお、前回から成長したか? 分析力のついてもっと知りたいと思っているはずだが、今回は目標と課題がテーマだぞ! よく聞くテーマだとは思うが、課題と混同されがちなのが問題だ。この違いを理解しているか?

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まだまだ成長途中ですね。。 課題と問題って大した違いはないんじゃないですか? どんな違いがあるんでしょう?

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■本当に使える分析力■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2.目標と課題を明確にする
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¶ 「目標と課題設計」は分析の背骨
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突然ですが、自身の所属する組織の目標をすぐに言えるでしょうか?
 
おそらく、自分の個人目標は覚えているけど、部、事業部、会社全体と広げて行くほど、さっと出てこない人が多いのではないでしょうか?
 
前回、分析を「目標達成のための問題解決プロセス」と再定義しましたが、本来どのような仕事にも、「目標達成」というゴールが前提として含まれています。
 
そして、その達成に障害となっているものが「課題」と呼ばれます。式で表すと次のようになります。
 
 課題=目標-現状
 
従って、いかにデータ解析能力が高かろうと、目標と課題が曖昧であるうちは、それが成果に結実する可能性は低くなってしまうのです。
 
では、次にその目標と課題設計のポイントについて触れてみましょう。
 
 
¶ 目標設計のポイント
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目標とはそもそも、組織が結局どうなりたいか、という意思から論理的に紐づいていくものです。
 
但し、組織が複雑化していくと、その繋がりが見えにくくなってしまいます。そこで、一度各個人・組織の目標を可視化して、関係者に共有してみることをお勧めします。
 
その道具として例えば、「バランススコアカード」を使ってみるのも有効です。
 
これは、財務・顧客・業務・人材開発という4つの視点で目標とその因果関係を可視化するツールで、昔から企業の多面的評価・目標管理に使われています。
 
勿論この4つの視点は組織・個人によって変わりますので、あまりこだわらないようにしましょう。
 
興味のある方は、この用語で検索すると色々と情報を得ることが出来ます。
 
いずれにしても、重要なのはあくまで「目標とその構造を把握する」ことですので、ツールを使うこと自体を目的としないようご注意ください。
 
 
¶ 課題設計のポイント
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よく混同されがちですが、「課題」と「問題」は違います。
 
前項の式にあるように、課題とは目標に対して足りていない事柄を指しています。例えば、コスト30%削減を目標としており、現状がまだ20%削減しか実現できていないとすれば、課題は「10%コスト削減」となります。
 
一方で問題とは、少々抽象的ですが「好ましくない現象」のことを指します。例えば、店舗で和菓子を販売している会社で来店者数が減少したとします。これは「課題ではなく問題」です。
 
表層的には好ましくなさそうですが、もし茶道向けにターゲットを絞って単価向上・リピータ獲得を図る戦略を採用していたのであれば、悪いことどころか、健全な現象とさえいえるでしょう。
 
つまり、課題とは解決すべき問題で、問題とは好ましくはないが解決する必要があるかどうかは不明確な事柄というわけです。
 
ここで皆さんのお仕事を振り返ってみてください。大半が「問題」に取り組んでいないでしょうか? 言い方を変えると、目標達成に貢献するかどうかも分からない事に時間を費やしてしまっていないでしょうか?
 
さて、課題を設計するポイントですが、これは因果関係を追及することに尽きます。
 
おそらく、どの企業であれ、問題を挙げるのは簡単でしょう。次にその問題がなぜ起こっているのかを想像を膨らまして文字にしてみましょう。
 
そうすると、いくつかが共通項として炙り出されてきますので、それが課題候補です。
 
但し、この作業は、次回に触れる「仮説立案」同様、一人だけだとどうしても思考に偏りが出てしまいます。
 
出来る限り自分と異なるタイプの方と協働で臨むようにしましょう。協働が難しければ、インタビューをさせてもらうだけでも構いません。
 
そしてもう一つ、常に環境が変化していることを念頭に置き、設計した課題にいつまでもしがみつくのではなく、常に柔軟に再設計出来るようにしましょう。
 
例えば、銀行は利子で稼ぐもの、というのが昔ながらのイメージです。ところが新規参入のセブン銀行は、コンビニというインフラを活用し、他行からのATM代行手数料を収益の柱としています。そこでの課題設計は従来の銀行とは異なるのは言うまでもないでしょう。
 
 
目標と課題設定のポイントがなんとなくつかめたでしょうか?
 
次回は、データ解析の前にやっておくべき「仮説の立案」について触れてみたいと思います。
 
 
【執筆:福岡 浩二/BBT大学院2014年9月 修了】
 
 



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目標に対して足りないことが課題。好ましくないが、解決するかどうかは不明確というのが問題ですか。 なんだか奥が深いですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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