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     ⑥AI(人工知能)と社会 ~AIがもたらす「負」の側面

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2016/08/10配信分

ITリテラシー

シリーズ 「ビジネスパーソンのための『 AI 』」
 ⑥AI(人工知能)と社会 ~AIがもたらす「負」の側面

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さて、ビジネスパーソンのためのAIシリーズも6回目に突入だ! AIはいいことばかりというイメージがあったかもしれないが、今回はAIがもたらす負の側面を考えていくぞ!

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AIに負の側面なんてあるんですか? どんなことが考えられるんでしょうか?

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■本当に使える分析力■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 6.AI(人工知能)と社会 ~AIがもたらす「負」の側面
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¶ AI(人工知能)がもたらす「恩恵」と「負の側面」
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AIがもたらすインパクトは、企業の経済活動に留まらず、産業・社会全体に及びます。
 
今回は、AIが社会に与える影響の中でも、比較的「負」の側面を中心に触れてみたいと思います。
 
どのような新技術にも当てはまりますが、利便性と同時に必ず失うものはあります。その点を忘れずに、我々が受ける恩恵と常に両面で考える必要があります。
 
 
¶ 雇用の危機
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AIがもたらす危機で最も切実、かつよく取り上げられるのは雇用の危機でしょう。
 
18世紀の産業革命でも、蒸気機関の発明で自動化が進み、一時期雇用の危機が叫ばれました。しかし、結果として、それが新しい仕事をもたらし、雇用が激減することはありませんでした。
 
では、今回の新しい自動化の波も楽観視してよいでしょうか?
 
経済産業省は2016年4月27日、AIやロボットなどの技術革新によって、何も対応しなければ2030年度には国内雇用が735万人減るとの試算を発表しました。この数は労働人口の実に1割強にあたるため、衝撃を呼びました。
 
【参考】「新産業構造ビジョン」 ~第4次産業革命をリードする日本の戦略~(経産省)
 
上記資料には変革案にも言及しており、業界横断での連携・規制緩和・教育改革などを挙げています。要は産業構造を抜本的に変えるべし、という意見です。
 
この論調は日本に留まりません。ダボス会議や研究者の発表でもAIがもたらす雇用の危機については、程度の差こそあれ、叫ばれています。
 
実は、産業の中には、既にAIが大々的に投入されている分野もあります。
 
例えば、株式など金融取引においては、既に半分以上がAIが担っているといわれており、取引市場によっては、コンピュータ専用の取引の場を用意しているほどです。
 
金融取引は分かりやすい例ですが、データを元に処理・判断を行う分野は、AIに代替される可能性は高いでしょう。
 
 
¶ 社会に及ぼす影響
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AIがもたらす危機で最たるものは、人類全体への脅威ではないでしょうか?
 
宇宙物理学者スティーブン・ホーキンスやテスラモーターCEOのイーロン・マスクなど、AIが人類の脅威という発言を行う著名人もいます。
 
そしてどうしても、メディアは話題性を重視するため、そのような声を意識的に取り上げる傾向にあります。
 
率直にいって、現在のAIでは、ボードゲームなど特定のタスク勝負で人類に勝つことはあっても、映画「ターミネーター」のように自我に目覚めて反社会的な行動を起こす、というのはリアリティを感じません。
 
おそらく最先端の研究者であるほど、今出来る水準を理解している分、冷静な意見が多いと思います。
 
ただし、怖いのは、それを悪用しようとすることと、今後の想定外の技術進歩です。
 
例えば、米国のAI分野を長年スポンサーとして支えてきたのは米国防省の研究機関です。当然兵器への応用も意識しており、既に無人飛行機(ドローン)などは、9.11以降テロリスト対策としてその実践投入が増えているといわれています。
 
結局はAI自身が問題なのではなく、それを人にどう使わせるのかに関して注意深く目を光らせる必要があるのです。
 
AlphaGoを開発したディープマインド社も、Googleによる買収条件として、倫理委員会の設置を義務付けました。それだけ、彼らの技術が悪用されることによるリスクを感じているのです。
 
次に今後の技術進歩ですが、ここで改めて「シンギュラリティ(技術的特異点)」を取り上げます。
 
その伝道者であるカーツワイル氏は、2016年現在GoogleでAI開発の指揮を執り、人の脳の動きをシミュレーションするアプローチで研究を進めています。
 
その著書「ポストヒューマン誕生」では、2045年に人間の知能と機械が融合して知能爆発が起こる姿を描いています。それを単なる空想と片づける声もありますが、我々は最低限2つのことを押さえておく必要があります。
 
それは、彼の主張は今までの技術が加速度的に進歩しているという「統計的事実」に基づいていることと、AI単体ではなく「遺伝学」「ナノテクノロジー」「ロボット工学」という3つの技術がそれを牽引するとしていることです。
 
今までの連載では、AIだけにフォーカスを当ててきましたが、技術革新が起こっているのはAIだけではありません。
 
次回は、AIと関連性の高いその他技術を取り上げていきます。
 
 
【執筆:福岡 浩二/BBT大学院2014年9月 修了】
 
 



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なるほど!仕事がなくなるリスクもありますが、AIを悪用する人も出てくる可能性はありますね! 競馬や宝くじなんかも予測できるようになったりして笑

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くまお、良からぬことは考えるでない。

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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