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2017/06/02配信分

経済原論

個人が解放される!ギグ・エコノミー時代の到来(前編)【大前研一メソッド】

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「ギグ・エコノミー」って聞いたことがあるか? 最近はこの新しい働き方で年間億単位を稼ぐ強者もゴロゴロ出てきた。 個人が突出する時代の新しい働き方を2回にわたって解説していくぞ!

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ぎぐ・えこのみーですか? 聞いたことがありません。億単位で稼ぐことができる人もできる働き方なんですか?魅力ありますね!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 21世紀は集団ではなく個人の時代だと示唆するギグ・エコノミー 』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

インターネットの発達によって仕事のやり方が根本から変わろうとしています。ネットを仲介したフリーランサーとして、年間億円単位で稼ぐ人も現れた新しい経済の形「ギグ・エコノミー」と呼ばれるものです。

 

ギグ・エコノミーの先進国は米国ですが、日本はそういう変化がまだ起きていません。「21世紀は集団ではなく個人の時代だと示唆するギグ・エコノミーは、先進国における新しい働き方を象徴している」と大前研一は言います。「ギグ・エコノミー」について大前学長に2回にわたって解説してもらいます。

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 正社員を思い切り減らして優秀なギグを世界中から集める時代が来る 』
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◆腕に覚えのある米国のビジネスパーソンはせわしないニューヨークを脱出

 

米国で「ギグ・エコノミー(Gig Economy/単発請負型経済)」が拡大している。

 

ギグ・エコノミーとは、インターネットを通じて単発の仕事を請け負う労働形態、およびそれによって成り立つ経済のことで、代表的な例はスマートフォンを活用した配車サービス「ウーバー(Uber)」のドライバー、民泊サイト「エアビーアンドビー(Airbnb)」のホスト、ネット経由で企業からデザインやコンテンツ制作、システム開発、翻訳といった業務を受注する専門職のフリーランサーなどである。

 

ちなみに「ギグ」は、もともとジャズミュージシャンが使い始めたスラングで、一度だけの短いセッションをやること。それが転じて「単発の仕事」という意味で使われるようになったのである。

 

そもそも米国では20年くらい前に、ニューヨークなどに住んでいた人々がコロラド州などに続々と移住して仕事をするようになった。ネットとパソコンの普及によって、いつでもどこでも仕事ができるようになった職種の人たちが大移動し、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)が隆盛した時期があった。

 

金融業界も様変わりしている。お金の運用はもはや場所を選ばなくなった。たとえば、米国のゴールドマン・サックスでは株式売買の自動化システム導入により、以前は600人いたトレーダーが今は数人に減ったという。本社機能以外のかなりの部分はコンピューターによる高速取引で代替されたし、運用の基本的な作業はウォール・ストリートにいる必要がなくなったからだ。

 

このため富裕層相手のファンド・マネージャーの多くはニューヨークからボストンに移住した。

 

だから、日本企業がIR(投資家向け広報)活動で海外の金融機関や投資ファンド向けに説明に行く場合、ボストンは外せない都市になっている。

 

なぜ、彼らはコロラド州やボストンに移り住んだのか?豊かな自然があるからだ。コロラドはロッキー山脈を望む雄大な景色が広がり、アスペンやペイルといった素晴らしいスキー場がいくつもある。ボストンは近郊にレキシントンなどの緑あふれる町がある。腕に覚えがあるIT系のプロフェッショナルやファンド・マネージャーたちは、大自然に囲まれた場所でゆったりと暮らすライフスタイルを求めてせわしないニューヨークを離れたのである。

 

◆新規事業をギグにアウトソーシングすれば費用が数分の1で済む

 

企業が新規事業を手がける場合、従来は既存の社員をスキルアップさせて対処した。しかし、今ではそれでは追いつかない。ではどうするか?

 

方法は以下のように3つある。
(1)その能力を持つ人材を新たに集める
(2)そういう人材がいる企業を見つけてM&A(もしくは業務提携)する
(3)自分たちは手配師になってコンサルティングファームなどに丸投げす

これらのいずれかである。だが、いずれも費用は何倍もかかる。逆に言えば、ギグにアウトソーシングすれば数分の1になるわけだ。

 

ギグ・エコノミーの先進国である米国では、クラウドソーシングが花盛りだ。最大手の米Upwork Global Inc.社が提供するクラウドソーシング仲介サービス「Upwork」には世界中で1000万人以上のフリーランサーが登録している。遅ればせながら日本も徐々にギグ・エコノミーの利用が拡大し、国内最大級の「クラウドワークス」は会員数が134万人を突破している。

 

ともすればクラウドソーシングの仕事は“ブラック”になりがちだが、Upworkには世界屈指のプログラマーも多い。だから、たとえばニューヨーク証券取引所に上場しているベラルーシのソフトウェア会社「EPAMシステムズ」は、人手が足りなくなった時はUpworkで補充している。

 

世界の最適人材を必要な時に必要なだけ使っているわけで、もはや自社の社員にこだわったり、手配師になって丸投げ外注したりしている時代ではないのである。

 

一方、Upworkの登録者は、お客さんから高い評価を得れば時給がどんどん上がっていくので、最も優秀な人はおそらく年間億円単位で稼げている。

 

ギグの良い点は、時間と場所の制約から解放されるということだ。その仕事ができればどこにいてもかまわないので、通勤しなくてよいし、コアタイムや会議も必要ない。「成果」だけでつながればよいのである。

 

 

安倍晋三首相は「非正規を正規に」などと言っているが世界の流れから完全に遅れている。

 

あらゆる意味で個人がまだ解放されていないと言い換えても良い。むしろ今は正社員のほうが使えない時代になっている。「君はトランペットを吹けるのか、それともサックスか?」と聞いても、「私は総合職ですから……」と言って何の役にも立たない輩があふれている。

 

これから日本企業は正社員を思い切り減らして優秀なギグを世界中から(ネットで)集めるべきであり、そうなれば大きい成果を出すフリーランサーのほうが正社員より高給をもらえる時代がやってくるだろう。

 

 



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今回のポイントだ!
●米国発「ギグ・エコノミー(Gig Economy/単発請負型経済)」が拡大している。
●21世紀は集団ではなく個人の時代だと示唆するギグ・エコノミーは、先進国における新しい働き方を象徴している。
●これから日本企業は正社員を思い切り減らして優秀なギグを世界中から(ネットで)集めるべきであり、そうなれば大きい成果を出すフリーランサーのほうが正社員より高給をもらえる時代がやってくるだろう。

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日本でも拡大していく時代が到来するんでしょうか?次回も気になります!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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