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2017/11/27配信分

「ボジョレー・ヌーボーの輸入量」をウォッチ!

 
今回は、「ボジョレー・ヌーボーの輸入量」を取り上げてご紹介いたします。
 
国内では、毎年11月にボジョレー・ヌーボーの解禁がニュースと取り上げられますが、今年2017年の解禁日は11月16日でした。
 
確かに、ニュース等のメディアで解禁が話題として取り上げられましたが、その一方で最近はボジョレー・ヌーボーの輸入が減少している等の、かつての話題性に陰りが出ているといった論調も見られるようになっています。
 
日本では、ワインブームやワインを飲む習慣が定着しているとの指摘もありますが、その中でボジョレー・ヌーボーの輸入がどうなっているのか、数字を見ながら確認したいと思います。
 

 
まず日本のボジョレー・ヌーボーの輸入量が、他の国と比べてどのくらいの大きさなのか確認してみたいと思います。2016年で見ると、ボジョレー・ヌーボー輸入国(フランスからみると輸出相手国)全体の中で、日本は最も輸入量が多く、58.3を占めています。次いで米国14.8%、カナダ3.9%となっています。フランスのボジョレー・ヌーボー生産者から見ると、日本は最大のお得意様となっていることがわかります。
 
では、日本のボジョレー・ヌーボーの輸入量がどのくらい減少しているのか確認してみましょう。2004年に輸入量のピークで9393キロリットルでしたが、2016年には4705キロリットルとなっており、ピーク時の半分程度の輸入と大きく減少していることがわかります。
 
では、日本人はワインを飲まなくなったのかというと、そうではなく、むしろワインの消費量は増加しています。数字で確認してみると、過去にワインブームが何回かありましたが、1997-98年に大きなブーム(赤ワインブーム)があり、2012年ごろからは輸入ワインを中心に消費量が増加しつづけ過去最高消費量を更新しています(2012年以降の低価格ワインブーム)。
 
このように、数字で見ると、日本人のワイン消費は伸びているものの、ボジョレー・ヌーボーの消費が落ち込んでおり、日本を最大のお得意先としているフランスのボジョレー・ヌーボー事業者にとっては非常に大きな影響を受けていることがわかります。
 
提供者が日本国内で「ボジョレー・ヌーボーで盛り上がっている」という情報をメディアに載せたいという気持ちなることは理解できます。ですが、消費者として実感値と異なり「本当に盛り上がっているのだろうか」と疑問に思ったら、実際に数字で確認すると実態がよくわかるのではないでしょうか。メディアでは「盛られている」ことが多いのかもしれないと、今後も気を付けて情報に接することが必要になりそうですね。
 
 



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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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