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2017/12/08配信分

経営戦略

医療費の削減は使い残したクスリから!?【大前研一メソッド】

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食品の廃棄も問題なっていますけど、クスリも廃棄される量が多いんですね? 中途半端に使うしかないからなのでしょうか?有効活用できると費用の削減とかもできそうですけど、何か良い方法はないもんでしょうか?

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使える状態のクスリを廃棄しているのは実にもったいないことだ! 有効活用の方法を早急に考えて実行してもらいたいものだ! どんな方法があるか考えてみるぞ!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 抗がん剤、年間738億円分が使い残され、廃棄に 』
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患者に投与された後、使い残され廃棄された抗がん剤の金額が、年間738億円にのぼるという推計結果があります。

 

慶応大学大学院の岩本隆特任教授が国立がん研究センター中央病院などと協力し、2016年7月から2017年6月までに販売された100種類の抗がん剤について、全国でどれくらい廃棄されているかを分析をしたものです。

 

【資料】
高額な抗がん剤 廃棄の実態 ―― NHK

 

使い残された薬を有効活用できるのであれば医療費を削減できることが伺えますが、大前学長の見解をみてみましょう。

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 使い残した薬を別の患者が使えれば、国の医療費を大幅に削減できる 』
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◆残った抗がん剤を、別の患者に使えるよう整備すれば年間500億円浮く

 

使い残され廃棄された抗がん剤738億円のうちの8割にあたる601億円分は、病床数200床以上の病院で廃棄された。抗がん剤の注射薬や点滴薬の多くは瓶単位で売られていて、使用量は患者の体格などによって違い、1回で使い切れないことがほとんど。その一部は捨てられてきたという。

 

これについて、岩本特任教授は「安全性を確保するガイドラインをしっかり作ったうえで、抗がん剤の処方が多い病院を中心に、残ったクスリを別の患者に使えるよう整備すれば、国の医療費を年間500億円削減できる」との見通しを示した。厚生労働省も専門家による研究班を発足させ、安全基準を2017年度中に取りまとめる方針という。

 

残ったクスリを別の患者に使える体制はできるだけ早く実現してほしい。廃棄される抗がん剤の割合は全体の9.8%。抗がん剤だけでなく、他のクスリでもぜひやってほしい。

 

◆医療費全体の2割近くを占める調剤費=7.5兆円に無駄はないのか?

 

クスリが廃棄される理由は、病院で使用期限などが引っかかったことや、新しいクスリをもらった患者が古いクスリを使わないことによる。効率よく使えれば、間違いなく医療費の削減につながる。

 

高齢化を背景に医療費は増え続け、この30年で倍増している。2016年度の医療費は41.3兆円。高齢社会の進行とともに団塊の世代が全員75歳以上、つまり後期高齢者となる2025年度の医療費は50兆円を超えると予想されている。このまま医療費が膨らみ続けると手がつけられなくなる状況である。

 

医療費の内訳は入院費が16.5兆円と全体の4割を占めるが、ここで問題にしている調剤費も7.5兆円と2割近くを占めている。

 

実際、馬に食わせるほどのクスリをくれる病院もある。私の場合、とにかく病院に行くのが嫌いなので、一度病院で処方してもらったクスリは取っておいて、ネットで効用などを検索してプリントアウトし、以前と同じような症状になったときに使用している。医者は「そんなことをしてはダメだ」と言うかもしれないが。

 

クスリの使用期限もかなり幅があるのではないか。専門家がOKだと判断したものは、ODAやNPO法人を通して、必要とされている国、地域に送るなどしてもいいのではないか。そうでもしないと、本当に超もったいないことになる。

 

 

ペットボトルでも回収する仕組みがあるのだから、クスリだって回収システムを作ることはできるはず。本来、ペットボトルよりも経済効果がはるかに高いクスリの回収システムを作ることのほうが優先順位が高いのではないか。

 

薬品会社や病院、薬局はクスリをたくさん売ることにより儲けているので回収システムを作ることによって売上が落ちてしまうことを嫌がるだろう。しかし、私は安全性を確保したうえでのクスリの整備を積極的に行うべきだと思う。

 

 



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今回のポイントだ!
●患者に投与後、使い切れずに廃棄された抗がん剤の金額は年間738億円にのぼるという推計結果がある。
●2016年度の医療費は41.3兆円。調剤費は7.5兆円と2割近くを占める。
●効率よく使えれば、間違いなく医療費の削減につながる。
●ペットボトルでも回収する仕組みがあるのだから、クスリだって回収システムを作ることはできるはず。本来、ペットボトルよりもクスリのほうが先ではないか。

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クスリの有効活用で医療費の削減ですね! 早く実行できるように国にも動いてほしいですね!

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大前研一

大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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