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2017/12/18配信分

「FIFAの収入とワールドカップ出場国枠の関係」をウォッチ!

 
今回は、「FIFAの収入とワールドカップ出場国枠の関係」を取り上げてご紹介いたします。
 
先日2017年12月1日に、サッカーのワールドカップ(W杯)・ロシア大会1次リーグの組み合わせ抽選会が行われました。組み合わせ結果は、強豪同士が同組に入る「死の組」がなかったとも評されています。
 
今回は、W杯常連の強豪チリ(FIFAランク*10位)、イタリア(14位)、オランダ(20位)やアメリカ(24位)などが各大陸予選グループで出場権を逃しています。さらに、開催国ロシア(65位)が、開催国枠として組み合わせ抽選でFIFAランク上位国が当たらないようにする「ポット1」に入ったことも「死の組」が生まれなかった理由ともいわれています。
 
この中で、優勝候補はやはりFIFAランク1位のドイツ、2位のブラジルといったところでしょうか。過去のW杯優勝回数ではブラジルが5回で最も多く、次いでドイツとイタリアが4回となっています。
 
このように、FIFAランキングで上位国が出場権を逃す一方、さほどランキングが高くなくても、アジアの国は出場枠「4.5枠」を確保しており、アジアの枠が多すぎるのではないかとの指摘もあります。ちなみに大陸ごとの出場枠は、欧州13枠、アフリカ5枠、アジア4.5枠、南米4.5枠、北中米カリブ海3.5枠、オセアニア0.5枠、ホスト国(ロシア)1枠となっています。
 
アジアのFIFAランクは最上位でイラン32位(日本は55位)で、出場国各大陸内でのFIFAランク最上位の国と比較すると、最も低いランキングとなっています。
 
では、なぜFIFAランキングの低いアジアの出場枠が多くなっているのでしょうか。その理由として、FIFAの収益・ビジネス的な観点からアジア市場は重要であるためアジア枠を多くとっているとの指摘があります。それが本当にそうなのか、実際に数字で確認してみたいと思います。
 

 
まずFIFAの収入の推移を見てみたいと思います。W杯が開催される年の収入が高くなるという特徴があるもの、長期的に見て収益が増加傾向にあることが分かります。収入の内訳をみると、2011~14年のFIFA収入に占めるのTV放映権収入の割合は43%と最も高くなっていることが分かります。このTV放映権収入の内訳を地域(大陸)別に見てみると、欧州からのTV放映権収入が最も高いことはわかりますが、アジア・アフリカの金額及び割合が、2010年から2014年にかけて大きく増加していることが分かります。
 
アジアとアフリカがくくられていますが、人口比や経済規模から想定してアジアの割合が高いであろうと考えられます。
 
このように、実際に数字で見るとFIFAからすると、アジア市場は外せない重要な市場となっていることが分かりますし、サッカーの強さ・FIFAランキングとは異なる要因で、アジア出場枠を多めにとっていることが確認できるのではないでしょうか。
 
とはいえ、チリ、イタリア、オランダの出場しないW杯は寂しい気もしますが、次の大会(2022年カタール大会)では復活することを望みたいですね。
 
注:FIFAランキングは2017年11月23日時点のランキング
 
 



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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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