BIZTIPS>BIZトピックス>ソニー平井社長は去り際の魔術師!?余力を残した退任の真相とは【大前研一メソッド】

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2018/02/16配信分

経営戦略

ソニー平井社長は去り際の魔術師!?余力を残した退任の真相とは【大前研一メソッド】

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ソニーの社長が退任を表明しましたが、業績好調といわれているこのタイミングでなんで退任してしまうんでしょうか? もっと伸ばせる気がすると思ってしまいますが、どうなんでしょう?

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なぜこのタイミングだったのか何かあるかもしれんな!ソニーのこれまでの業績をみながら考えてみるぞ!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 ソニーが突然の社長交代へ。平井氏、サプライズ退任 』
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ソニーは4月1日付で吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO、58歳)が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格します。現在の平井一夫社長兼CEO(57歳)は代表権のない会長に就きます。平井氏は2012年に社長兼CEOに就任、6年ぶりの社長交代となります。

 

ソニーはイヌ型ロボットのaiboが復活するなどやっと明るいニュースが出始めてきたところです。“平井ソニー”らしさが見られるのは「これから」とも言えます。

 

このタイミングでの社長交代について、大前研一学長に聞きます。

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 最高益を見通せるまでにV字回復させるも、売り上げは伴っていない 』
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◆18年3月期連結業績は20年ぶりの最高益を見通せるまでにV字回復

 

ソニーは4月から新中期経営計画がスタートする。「次の新中期経営計画も平井体制だろう」とソニー社内でも見られていた。

 

2月2日、平井氏は記者会見を開いて以下のように述べている。

 

「いつ代わるかしばらく考えてきたが、新しい中期経営計画が始まるタイミングでの交代が適切だと考えた」。交代の理由について「今年度は目標数値を上回る業績を見通せるようになり、元気なソニーが戻ってきたと言われるようになったこと」を挙げた。

 

【資料】ソニー平井氏、サプライズ退任の理由

 

4月からスタートする新中期経営計画は、新しい吉田体制で進めることになる。

 

吉田次期社長は平井社長よりも1歳年上。一部マスコミは「攻めの平井、守りの吉田」「(吉田氏は)ソニーのV字回復を牽引(けんいん)した影の立役者だが、あくまでも番頭」などと評している。

 

ソニーは2008年のリーマン・ショックを受けて業績が低迷、平井氏が社長に就任する直前の12年3月期は、テレビ事業の不振などで4年連続の赤字に陥っていた。

 

そんな中、平井氏は社長に就任後、売り上げ至上主義からの脱却を目指して、1万人の人員削減やパソコン事業の売却などの構造改革を進め、赤字続きだったテレビなどのエレクトロニクス事業を黒字にした。その後、スマートフォンのカメラ向け半導体、ゲーム事業の牽引もあって、18年3月期連結業績は20年ぶりの最高益を見通せるまでにV字回復させた。

 

このタイミングで平井氏は「もう辞めた。代表権を持って目を光らせることもしない。あとは頼むよ」と言っている。平井氏は米国育ちだから、米国的な、社長リタイア後の私生活を充実させる退任のように見える。社長になってからも週末はオープンカーでドライブするなど、多様な趣味を大事にする人である。「社長在任中は私生活を犠牲にしてきたという思いもあるのでは」と推測する側近もいる。

 

◆売り上げを昔のレベルにまで伸ばすための新事業がまだ見通せていない

 

ただ、平井氏は利益は回復させたものの、売り上げは昔のレベルには達していない。

 

ソニーのセグメント別業績を見ると、「ゲーム&ネットワークサービス」が売り上げのトップ。続いて、「金融」「ホームエンタテインメント&サウンド」「映画」「半導体」と続く。

 

イメージセンサーやカメラモジュールの「半導体」や、保険や銀行事業の「金融」はもともと強くて堅実な分野。一方、ゲーム機プレイステーションが主要製品の「ゲーム&ネットワーク」や、テレビ、オーディオ、ビデオを扱う「ホームエンタテインメント」は今後、どこまで売り上げが伸びるかわからない。映画もミズモノだ。

 

平井氏は「エンタメ、ゲーム、ネットワークサービスをお手伝いする。現地のエンタメ法人などの事業について吉田氏にアドバイスや補佐をする」と語っている。その一方で、再参入したAIロボット事業や自動運転車載関連事業を新たな成長分野と位置づけている。

 

しかし、ロボット事業に米国IT企業が力を入れるなど、これらの分野は世界的に競争が激しく、売り上げを牽引できるかは不透明だ。つまり、売り上げを伸ばす分野は実のところ、まだ見通せていないのだ。

 

 

平井氏は「このタイミングで辞めるのが一番いい」と判断したのだろう。
今が潮時である。

 

私が平井氏の立場だったら、「最高益のときを逃したらいけない。余力を残し、拍手喝采の中で辞めたい」と考えるだろう。「これからが輝き時」とも言える“伸び代”を残したまま身の引いてしまうというのは日本ではあまり見ないが、「V字回復&最高益」を花道に、社長を退任するという、一つのいい事例となるのではないか。

 

 



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今回のポイントだ!
●ソニーの平井一夫氏が社長兼CEOを退任して後任にバトンタッチすることを発表した。
●ソニーは18年3月期連結業績は20年ぶりの最高益を見通せるまでにV字回復させるも、売り上げを伸ばす分野は実のところ、まだ見通せていない。
●「V字回復&最高益」を花道に、拍手喝采の中で社長を辞めるなら今のタイミングしかない。

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これからの展望が見通せていないけれどV字回復させた実績を作っての退任だったのですか!売上が伸びているというわけでもなかったんですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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