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2018/03/19配信分

「引越し人口の推移」をウォッチ!

 
今回は、”数字でわかる今”でお届けした 「小田急線、いよいよ複々線化」の記事に関連して、「東京圏の鉄道主要区間の混雑率」を取り上げてご紹介いたします。
 
先日3月3日に小田急電鉄が通勤ラッシュの緩和を目的に進めてきた「代々木上原~登戸間」の複々線化工事が完了し、運行が始まりました。それまでに29年の年月を要したそうです。
 
小田急線は、以前より混雑率が高いことが指摘されおり、実際、世田谷代田~下北沢間の通勤ラッシュ時の混雑率は、2016年で192%と、東京圏でワースト3位となっていました。今回の複々線開通と新ダイヤ運行により、混雑率150%程度まで緩和されることが見込まれているそうです。
 
それでは、東京圏の混雑率の高い区間・路線はどこで、東京圏の鉄道の混雑率は長期的にどのように変化しているのか、実際に数字で確認してみたいと思います。
 

 
まず、東京圏の混雑率の高い区間を見てみます。2016年度の混雑率の高い区間のランキングを見ると、最も高かったのはメトロ東西線「木場→門前仲町」区間で混雑率199%となっています。次いで、総武緩行線「錦糸町→両国」区間(混雑率198%)、3番目に冒頭に述べました小田急小田原線「世田谷代田→下北沢」(混雑率192%)となっています。上位から12区間が混雑率180%を超える混雑率となっています。ちなみに、東京圏主要31区間全体では165%、名古屋圏主要8区間で130%、大阪圏主要20区間で125%となっており、東京圏の混雑率の高さが確認できます。
 
それでは、東京圏の混雑率が高くなっているのかどうか、長期推移を確認してみたいと思います。国土交通省が継続的に把握している東京圏31区間の平均混雑率について、約40年間分(1975年~2016年)の推移をみることができます。
 
その平均混雑率推移を見ると、1975年は221%と、200%を超えていました。以降混雑率は減少しており、1995年に192%と200%を下回り、2016年には165%まで混雑率は低下してきています。
 
「混雑率=輸送人員/輸送力*100」で計算されるので、輸送力と輸送人員の推移を見てみたいと思います。輸送力(同31区間の朝ラッシュ時の1時間の輸送車両定員)の推移をみると、1975年には約60万人でしたが、年々増加し2016年には約96万人と、1975年=100とすると、2016年=158.7まで増加しました。輸送人員(同く、輸送した人員)の推移をみると、1975年には約131.5万人でしたが、1993年に約183.6万人へと増加しましたが、以降減少・横這いに転じ、2016年には約158万人となり、1975年=100とすると、2016年=121となっています。
 
輸送力(車両定員数、すなわち増便)が上がり、輸送人員が1993年以降減少・横這いに転じてきたことが、長期的な混雑率の緩和につながったことが分かります。すなわち、鉄道会社は通勤ラッシュ緩和のために増便し、鉄道利用者は混雑路線を避けるようになっているといえそうです。
 
長期的に混雑率が緩和しているとはいうものの、まだ190%を超える区間も多数存在しています。それだけ、東京が都市・働く場所としての魅力が高いという面もあると思います。ですが働く人・通勤する人からすると、もっと混雑が緩和して欲しいというのが本音なのではないでしょうか。
 
 



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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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