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2018/04/13配信分

論理思考

北朝鮮問題は7月までに最終決着か?【大前研一メソッド】

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金正恩委員長が電撃訪中して中朝首脳会談が行われましたけど、これからの北朝鮮はどういう方向に向かっていくのでしょうか?

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北朝鮮に明るい未来はあっても金委員長に明るい未来があるかというと、そうではないだろうな。どういう末路を辿ることになるのか考えるまでもないかもしれないが、みていくぞ!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 中朝首脳会談を行うも、北朝鮮の非核化に真剣に動くことはない 』
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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は3月25~28日に訪中しました。習近平国家主席と会談し、「祖父の金日成主席と父親の金正日総書記の遺訓に従い、朝鮮半島の非核化実現に力を尽くすのは我々の一貫した立場」と表明しました。中朝両国は5月に予定される米朝首脳会談を前に関係修復を図ったとみられます。

 

しかし、中国の存在意義を示し、露払いをしているだけで、無視できるほどの力しか持たない北朝鮮の非核化に真剣に動くことはないだろうと大前研一学長は言います。今後予想される動向をみてみましょう。

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 軍事的決着でも平和的決着でも金正恩の末路は「死」しかない 』
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◆これまで北朝鮮に求めた非核化交渉は失敗の歴史だった

 

3月の中朝会談に関し、成功したかのような報道も多く見受けられる。しかし、これまで北朝鮮に求めた非核化交渉は以下のように失敗の歴史と言っていい。

 

(1)1993~2003年の米朝対話
北朝鮮の核開発プログラム凍結、最終的に破棄を目標とする米韓枠組み合意をクリントン政権と北朝鮮が締結した。北朝鮮は国連査察官を国外退去させ、核施設の稼働を再開した。

 

(2)03~09年の6カ国協議
核開発の全てを公表することを北朝鮮は約束したが、約束を果たさないまま6カ国協議を離脱した。
その間、北朝鮮は核やICBM(大陸間弾道ミサイル)を開発してきた。

 

◆7月までの最終決着でトランプ大統領は勝利を誇示して中間選挙に突入?

 

北朝鮮の核の脅威は限定的だ。持っているといっても5~6発。最大でも10発に過ぎない。2500発持っている米露に比べたら、オモチャみたいなものだ。ミサイル弾頭につけて相手のところで爆発させる精度などを考えると大きな脅威にはならない(特に米国にとっては)。北朝鮮が反撃に出た場合、米韓日側に予想される被害は以下の通りであろう。

 

―米国へは核未搭載のICBMを一発打ち込む程度で、実害は軽微
―韓国へは短距離ミサイル1000発で実害は大きい
―日本へは中距離ミサイル30発、うち核搭載数発

 

また、北朝鮮が唱える「朝鮮半島の非核化」は、核を持つ米軍の韓国撤退が大前提になっている。これは米国の国務長官に起用されるポンペオCIA長官や大統領安全保障担当補佐官に起用されるボルトン元国連大使ら保守強硬派は認めないだろう。米韓貿易問題では「米軍撤収」という脅し文句を米国は韓国に対してチラつかせているが、北朝鮮からの要求で米軍撤収を実行することはない。

 

北朝鮮の主張する段階的核廃止も回答にならない。トランプは7月までに白黒つけなければ秋の中間選挙で勝てない。米朝会談が失敗に終わった場合、トランプ大統領は「プランB」を実行することをボルトン氏らと合意している。すなわち「アタック(鼻血作戦)」での軍事的決着だ。トランプ大統領は自分だけで最終決着を目指すだろう。

 

そして、「歴代の大統領が成しえなかった明確な武装解除を北朝鮮から勝ち取った」「悪の帝国に終止符を打った」と秋の中間選挙に向けて誇示する。トランプ氏の予測不能性と凶暴性というものが北朝鮮に対しては圧力になる。金委員長は不安感をあおられて、従来とは異なる結果になるかもしれない。

 

◆金正恩の末路には「死」が待っている

 

そもそも、今回の中朝首脳会談を金委員長の帰国まで発表しなかったのは、移動中の列車が爆破されることや留守の間に国内が不安定になることを金委員長が恐れたからだ。共産主義の独裁者は、おしなべて最終的には葬り去られている。金委員長の末路にも「死」が待っている。

 

なぜなら、もし韓国や米国と国交を樹立して南北の往来が活発化すれば、「南は貧困だ」「米国によって虐げられている」と自国民に言っていたウソがバレて体制は崩壊する。暴発してミサイルを発射しても、数時間で米韓軍に制圧される。つまり、どのみち「死」が待っているということだ。亡命を希望しても、その意向が漏れると側近に殺されるだろう。金委員長が一番恐れているのは側近、軍部、大衆だ。

 

 

マスコミは「金委員長の外交力は巧みだ」「交渉力が巧みだ」と言っているが、私はそうは思わない。ニコニコ顔で握手しているだけだ。丁々発止で交渉する姿はない。

 

北朝鮮のミサイルと核技術も米露中の脅威にはならない。

 

暴発をするかもしれない、という秘密のベールに包まれた北朝鮮はもちろん脅威だったが、テーブルについた北朝鮮は脅威ではない。金委員長が生き残るための明るい材料は見当たらない。これが今の金委員長の現実ではないか。

 

 



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今回のポイントだ!
●「歴代の大統領が成しえなかった明確な武装解除を北朝鮮から勝ち取った」「悪の帝国に終止符を打った」と秋の中間選挙に向けて誇示するべく、北朝鮮問題の7月までの最終決着をトランプ大統領は目指す。
●米朝首脳会談が失敗したときは、米国は軍事的手段を使って決着するだろう。
●軍事的決着でも平和的決着でも金正恩の末路は「死」しかない。

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国民を苦しめてきた独裁者の最後は死しかないのでしょうね。国が良くなることが望ましいですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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