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2018/04/20配信分

経済原論

AI時代に重宝される人材になるには?【大前研一メソッド】

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最近はAIに取って代わられる仕事の話題が頻繁に出てきますが、実際いろんな仕事がなくなってしまうんでしょうか?

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今ある仕事の半分ぐらいはAIに取って代わってしまうという説もあるな。しかしAIにもできない領域の仕事はもちろんある!どういった仕事が残っていくのか考えてみるぞ!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 今ある仕事の半分くらいはロボットやAIに取って代わられる? 』
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英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が今後10~20年で今ある仕事の半分くらいはロボットやAIに取って代わられる可能性が高いという論文を発表して話題を呼びました。

 

未来学者でAIの世界的権威であるレイ・カーツワイル氏は、2045年に「シンギュラリティ」(AIが人類の知性を超える)が起きると予言しています。ロボットやAIに取って代わられることのないよう、私たちはどのようなスキルを磨かなければならないのかを、大前研一学長に聞きました。

 

【資料】
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 「答えのない世界」で議論を答えに導くリーダーシップが重宝される 』
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◆「21世紀のリーダー」として重宝される能力や技術とは何か?

 

私がマッキンゼー&カンパニー本社ディレクター時代、優れた人材をディレクターに引き上げるときに重視していた能力、スキルがある。仕事ができるとか、顧客を引っ張っていくのは当たり前だ。それができない社員はとっくにマッキンゼーにいられなくなって去っている。ディレクターに求められるのはリーダーシップである。統率力、指導力、判断力、構想力といったリーダーの素養を見極めるときに私が判断材料にしていたものがある。

 

それは、議論を主導して答えにたどり着かせる能力や技術である。具体的に言えば、何かの議論をしている輪の中に途中から参加して、5分間でその議論を主導できるかである。

 

議論の最初から参加していれば、議論の流れをつかまえて自分のペースに持ち込むのはたやすい。そうではなく、議論百出で膠着したり、堂々巡りしている状況で、議論の輪の中に途中から参加して議論をまとめあげる。「そもそも議論の方向が間違っている。この議論を決着するには3つの方向しかない。これとこれとこれだ。なぜなら・・・」と議論の道筋を示して参会者を「そうだな」と納得させ、5分後には議論をリードする。

 

素養が問われるのは語学力は当たり前で、そこから先である。どんなコンテクスト(文脈)でもポンと議論に割って入って、話を5分聞いただけで議論を収束させる方向性を見い出し、「もし答えがあるとするならばこうではないか」と仮説を提示しながら議論をリードし、いつの間にか皆がその方向で議論するうちに「答え」にたどり着く。政治であれ、経済であれ、21世紀のリーダーにはこの能力、技術が必須になると私は思っている。

 

従来はどこかに既に存在している答えを見つけてくれば良かった。だから、明治維新以降の、「欧米に追いつけ追い越せという日本型教育は効率的だった。しかし、21世紀は「答えのない時代」だ。過去の成功体験にこだわれば、目の前の変化に対応できなくなってしまう。「答えのない世界」でどうやって答えにたどり着くのか。このプロセスが重要になる。

 

このプロセスとして、誰も至ったことのない結論に、議論によって達するというのは有力な方法論となる。ただし、教科書に書いてあるようなあらまほしきことを言ったり、我田引水で議論をリードしたりしても真の「答え」には至らない。何のバイアスも持たずに、事実や各種の事例をすべて俎上に載せて、必要条件と十分条件を洗い出して「答え」に至る。そういう、議論を導いていく際のリーダーシップが求められるのだ。

 

◆人間にしかできない仕事は最後まで残る

 

単純作業の多くはコンピューターやロボットによって自動化されていく。今、日本で人手不足と言われているような最低賃金レベルの仕事は自動化、もしくは移民などに取って変られるだろう。

 

しかし、機械ができない仕事もある。例えば、同じ建設現場でも熟練工の仕事はロボット重機がこなせるようになるかもしれないが、現場ごとの複雑な状況に応じて足場を組むとび職のような仕事は機械では難しい。

 

将来的にどんな職種が生き残るかと言えば、すべての職種は生き残る可能性があると私は思う。あらゆる職種で機械に置き換わる部分が出てくるが、人間にしかできない仕事は最後まで残るからだ。冒頭で述べたような真の解決策を探り当てる際のリーダーシップは、コンピューターでは取って代わることができない。

 

たとえば、教師は日本では「学業を教える仕事」として認識されているが、答えを教える仕事は将来的には100%コンピューターに置き換えられるだろう。

 

すでに存在する答えならインターネットでいくらでも検索できるし、ロボット教師が全国に一人だけいれば良い。しかし、答えが正解かどうかではなく、生徒の思考の癖や行動パターンを洞察して、「君のこういう考え方はきわめて危険だから、改めたほうが良い」と道徳や倫理的な問題も含めて指導することはできない。

 

冒頭で述べたリーダーシップで言えば、生徒同士のディベートを中立的な立場でサポートして議論を活性化したり、実りある方向に導いたりするファシリテーター的な仕事も生身の教師でなければならない。文部科学省の学習指導要領をそのまま生徒に伝える先生はいらないが、生徒一人ひとりの個性を見極めて引き出したり伸ばしたりする指導(カウンセリング)ができる人材なら今後も教育現場で必要とされる。

 

 

どんな商売であれ、機械が代替できない創造的な領域の仕事は生き残る。

 

最終的に価値があるのはコンサルティングだと私は思う。人間や組織の内面まで観察して、表面的な数字では捉えきれない課題を抽出し、課題解決をアドバイスする。こうしたコンサルティングは機械にはできないのだ。

 

定型業務がどんどん自動化されていく中で、いかにプラスアルファの付加価値を提供できるかが、生き残りの鍵になる。

 

 



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今回のポイントだ!
●2045年にAIは人類の知性を超えるという予言がある。
●しかしAIが人類の代わりに「答えのない世界」を切り開いていくことは考えにくい。
●「答えのない世界」では人類が議論で答えに導かなければならない。議論の道筋を示して参会者を納得させる、リーダーシップの能力が重宝される 。

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正解がないところに答えを導き出していける力があれば、これから先も重宝されるということなんですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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