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2018/05/11配信分

グルーバル感覚 論理思考

真意は一体なに? トヨタ子会社の日野がVWと提携【大前研一メソッド】

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日野自動車とVWが提携することを発表しましたけど、トヨタ自動車は日野自動車の親会社でしたよね?なんでまたこの提携をしたんでしょうか?

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今回の提携は商用車業界に絡んだ話しだな。日野自動車は商用車業界ではシェアが低い。そのための提携だと考えられるが詳細をみていくぞ!

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 日野自動車とVWがトラックやバスなどの商用車分野で提携 』
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日野自動車と独フォルクスワーゲン(VW)は4月12日、トラックやバスなどの商用車分野で提携すると発表しました。電気自動車(EV)や自動運転の先端技術開発などで幅広く連携し、競争力強化につなげる意向です。

 

日野の親会社であるトヨタ自動車はVWと世界一位を争うライバル関係にあるにも関わらず「なぜなのか?」という疑問が湧きます。日野とVW両社の狙いは何なのか、大前研一学長に聞きます。

 

【資料】日野自動車とVolkswagen Truck & Bus、戦略的協力関係の構築に向け合意

 

 

■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 商用車世界1位のダイムラーを追撃 』
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◆トヨタの傘下にいるだけでは不十分と日野は判断

 

世界的な環境規制の強化を受け、商用車分野でも電動化の開発競争が激しくなっており、提携で開発費の負担を減らす狙いもある。また、トラックやバスなど商用車の自動運転が実用化すれば、運送業界の人手不足が解消するほか、過疎地のバス路線を廃止しなくて済む可能性もある。

 

日野に50.1%の出資をしている親会社のトヨタ自動車とVWは、乗用車を中心に世界首位を競うライバルだ。日野は研究開発にトヨタの協力が得られるが、日野の下義生社長は「商用車の技術は乗用車の延長線上だけでは対応できない」と述べている。

 

例えば、三菱ふそうは2017年、「eCanter(キャンター)」でEVトラックの量産に世界で初めてこぎつけているのに対し、日野やVWは、まだEVトラックはつくっていない。自動運転は、いすゞ自動車などと国内でトラックの隊列走行の実証実験を18年1月に始めたばかりだ。EVや自動運転技術面で日野は遅れをとっている。

 

さらに「技術、商品、地域の観点で幅広い協業の可能性を有する合意だ」と述べ、生き残るにはグループの枠組みを超えた連携が必要と下氏は強調した。

 

◆VWは、東南アジアに強い日野と地域的補完関係を築ける

 

この提携、ちょっと意外な感じもするが、VWはディーゼル排出ガスの不正の問題を乗り越えて、アウディなどは非常に調子がいい。一方、日野の技術も侮れない。

 

VWとしては、自動運転の分野で日野を従わせるという狙いだろう。一方、欧州に比べて日本では路上での自動運転の実験が難しいので、この提携は日野にとってもプラスになるだろう。

 

VWグループのトラック・バスは、スウェーデンのスカニアとドイツのマンが主なブランドで、欧州を主な市場にしている。日野は欧州ではそれほど強くないが、アジア、特に東南アジアに強い。ということで、両社には地域的な補完関係もある。

 

トラック・バスの領域では、ドイツのダイムラー(世界シェア10%)や中国の第一汽車、東風汽車、中国重型汽車、インドのタタが非常に強い。VW(9位、世界シェア約5%)や日野(13位)は下位にランクされており、存在感が薄い。中でも世界最大手のダイムラー・グループは三菱ふそうに89%出資して資本傘下に取り込み、北米のシェア第1位のフレイトライナーを持っている。これに対抗するうえで、VWと日野という意外な組み合わせができたのではないか。

 

 

18年2月には中国乗用車メーカーの浙江吉利控股集団がダイムラーの株式10%弱を取得して筆頭株主になったことが明らかになった。「今回の提携を機に、乗用車の世界でもトヨタとVWが提携するような再編が起きるか」という質問が私のところに寄せられたが、それはないだろう。

 

自動運転の領域では、ダイムラーが設立したカートゥーゴーのようなカーシェアリング会社が幅を利かせるようになってくる。この分野では高級車イメージで勝るBMWやメルセデス・ベンツが非常に強い。そういう意味でトヨタとVWが中途半端に一緒になっても得ることは何もないと思う。

 

 



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今回のポイントだ!
●日野自動車とVWがトラックやバスなどの商用車分野で提携する。
●日野はトヨタの子会社だが、世界シェア13位と存在感が薄く、VWとの提携が必要と判断した。
●欧州に強いVWは、東南アジアに強い日野との提携で地域補完できる。

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商用車分野のシェアを拡大していこうという狙いなんですね!トヨタ傘下では拡大が見込みないと判断したわけですか!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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