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2018/07/04配信分

経営戦略

『デシジョン・メーキング』を覗き見! ⑥不確かな状況下での意思決定

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デシジョン・メーキングも今回で最終回だ!最終回は意思決定の応用編、様々な状況下での意思決定を解説してもらおう!少し難しくなるかもしれないが、ちゃんとついてこれるかな?

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ついに難しくなってしまうんですね…。私でもついていけるんでしょうか??

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■デシジョン・メーキング■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6.不確かな状況下での意思決定
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これまで意思決定の基本的な部分をお伝えしてきました。
最終回の今回は、応用編として様々な意思決定をお伝えします。
 
 
 
¶ 結果が複数考えられるケースの意思決定
──────────────────────────────
 
まずは、次のケースを考えてみましょう。
 
とあるメーカーの生産企画担当者は、来年の生産レベルを今年並みとするか、増産するか、減産するかを検討しています。生産レベルは決定すると1年間変更できないので、判断に迷っています。
 
判断の材料とするために、想定される来年の経済状況を考えて確率を仮定しました。
 
・好況(確率:50%)
・現状維持(確率:30%)
・不況(確率:20%)
 
そして、それぞれの生産レベルごとの現金利益を下記のようにまとめました。
単位は百万円です。
 
 
《今年並み》
 好況 1,300、現状維持 1,000、不況 700
 
《増産》
 好況 1,800、現状維持 600、不況 100
 
《減産》
 好況 600、現状維持 800、不況 900
 
 
このケースのように、経済状況によって、将来の結果が複数考えられる場合を「不確か」と言います。逆に将来の結果が1つの場合を「確か」と言います。現実的な意思決定は、「不確か」な場面がほとんどです。
 
また、意思決定した結果に対して、その結果になる確率が「分かる」のか「分からない」のかでパターンが分かれます。確率が分かる場合をリスク、確率が分からない場合を不確実性と言います。
 
このケースは確率が分かっているので、リスクがある場合の意思決定です。
 
 
 
¶ リスクがある場合の意思決定基準
──────────────────────────────
 
リスクがある場合は、期待値基準、要求水準基準、最尤度(さいゆうど)基準という3つの基準で意思決定します。
 
 
【期待値基準】
リスクのある事象それぞれの確率を想定し、期待値が最大になる案を選択します。
 
この基準で意思決定すると、増産案が採用されます。
 
《今年並み案》
 1,090百万円(期待利益)
= (1,300×50%)+(1,000×30%)+(700×20%)
 
《増産案》
 1,100百万円(期待利益)
= (1,800×50%)+(600×30%)+(100×20%)
 
《減産案》
 720百万円(期待利益)
= (600×50%)+(800×30%)+(900×20%)
 
 
 
【要求水準基準】
意思決定者が最低限必要と考える水準を決めて、その水準を満たす確率の高い案を選択します。
 
最低限必要とする利益を1,000百万円と仮定します。それぞれの案で利益が1,000百万円を超す確率を求めます。その結果、今年並み案が採用されます。
 
《今年並み案》
80%(確率)
= 50%(好況)+30%(現状維持)
 
好況:○1,300、現状維持:○1,000、不況:×700
 
《増産案》
50%(確率)
= 50%(好況)
 
好況:○1,800、現状維持:×600、不況:×100
 
《減産案》
0%(確率)
= どれも該当なし
 
好況:×600、現状維持:×800、不況:×900
 
 
 
【最尤度(さいゆうど)基準】
最も起こる確率の高い状況だけに注目し、その中で、もっとも有利な案を選択します。
 
好況、現状維持、不況のうち、起こる確率の最も高い好況だけに注目し、好況の中で最も有利な増産案が選択されます。
 
 
 
¶ 不確実性のある場合の意思決定基準
──────────────────────────────
 
確率の分からない不確実性のある場面での意思決定は、ある考え方に基づいて意思決定します。ページの都合上、講義で紹介されている中から、次の3つの考え方を紹介します。
 
【ラプラスの原理】
確率が分からなければ、起こりうる事象はすべて同じ確率とみなすという考え方です。期待利益を求めて意思決定します。
 
【マクシミン基準】
最悪の状況を最も好ましい案として選択する考え方です。
 
【マクシマックス基準】
最も好ましい結果が得られる案を選択する考え方です。
 
 
 
¶ 知らないよりは知っていた方が良い意思決定の知恵
──────────────────────────────
 
これまでお伝えしてきた事は、意思決定の入り口でしかありません。入り口の先には、奥深い意思決定の世界が広がっています。
 
長期投資のような様々な不確定要素が存在するビジネスの場面において、自分自身で最適解を導けるのなら、あなたはとても価値ある存在になれるでしょう。
 
知らないよりは知っていた方が良い意思決定の知恵。質の高い意思決定能力を身につけて、充実したビジネスライフを送っていきましょう!
 
 
【執筆:村上 昌也/BBT大学院修了】
 
 



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私でも理解できたかもしれません!これから意思決定の奥深さを知っていくようにトレーニングしていきます!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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