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2018/07/18配信分

グルーバル感覚 組織人事

『Steps to Leading Globally』を覗き見! ②リーダーシップの定義 その(2) ~戦略的にスタイルを選択

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リーダーにとっては、そのときに適切な戦略をとってリーダーシップを発揮する必要がある。今回は戦略的にリーダーシップを使い分けていくためのスタイルについて解説してもらおう!

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戦略的にリーダーシップを取れるものなんでしょうか?どうやって使い分けたらいいのか教えてほしいですね。

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■Steps to Leading Globally■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.リーダーシップの定義 その(2) ~戦略的にスタイルを選択
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前回は「リーダーシップの定義」のその(1)として、リーダーシップを具現化し、組織に浸透させ、共通の目的に向かって理解し行動できるようにするために必要なものである 「ミッション・ビジョン・バリュー」について説明しました( 前回の内容はこちら )。今回はその(2)として、リーダーシップそのものについて深堀りしていきます。
 
 
 
¶ リーダーシップの目的
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そもそもリーダーシップは何のために必要なのでしょうか?その答えとして1970年代に紹介されて以来、世界中の何百万人というビジネスパーソン、企業にて活用され、成果を生み続けているKen Blanchard氏の考え方をご紹介します。
 
“Leadership is an influence process of working with and through people to accomplish their goals and the goals of the organization.”
 
というものです。言い換えると、リーダーシップとは「十人十色」である組織構成員の個別のニーズを満たし、最終的に組織目標を達成するもの、と言えます。
 
 
 
¶ リーダーシップのスタイル
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Ken Blanchard氏とPaul Hersey氏は、個々の組織構成員のニーズに対応するため、リーダーシップは画一的なものでは不十分であり、状況に応じて変化すべきと提唱しました。これを Situational Leadership=状況対応型リーダーシップ=と言います。
 
組織構成員と接する際には、その構成員の状況に応じて、Directive Behavior(指示的行動)とSupportive Behavior(援助的行動)の高低を組み合わせた以下の4つStyleのリーダーシップを適切に使い分けることが必要です。
 

 
Style1 Directing=指示型(指示的行動「高」 x 援助的行動「低」)
経験の少ない組織構成員に、リーダーは具体的な指示命令を与えきめ細かく指導していくリーダーシップ
 
Style2 Coaching=コーチング型(指示的行動「高」 x 援助的行動「高」)
自立しつつある組織構成員に、具体的な指示命令を出すとともに、自ら推進することを加速するよう動機付けを行うリーダーシップ
 
Style3 Supportive=支援型(指示的行動「低」 x 援助的行動「高」)
知識、経験を積んだ組織構成員が自ら推進・決断するよう、構成員の考えを傾聴し、それに対してのアドバイスを行うリーダーシップ
 
Style4 Delegating=委任型(指示的行動「低」x援助的行動「低」)
知識、経験を積んだ組織構成員に対して、自らゴール設定し、推進決断するよう任せるリーダーシップ
 
この4つのStyleのリーダーシップを戦略的に使い分けることが、リーダーには求められます。
 
 
 
¶ リーダーシップの選択
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ではこの個々のニーズを把握し、状況対応型リーダーシップを適切に選択するには、どのようにすれば良いのでしょう。
 
そのためには、あなたの組織構成員がどのようなキャリア・スキル開発過程にいるかを確実に把握することが必要です。この開発過程を構成する2つのキーワードが仕事に対しての能力・スキルを意味するCompetenceと信頼・モチベーションを意味するCommitmentです。Commitmentは「達成意欲」と考えても良いでしょう。この2つのキーワードの高低の組み合わせに応じて、組織員の状況を正しく把握できます。では以下に整理していきましょう。
 

 
Level 1(Competence「低」x Commitment 「高」)
 -熱心な初心者:スキルは低いが、達成意欲は高い
 
Level 2(Competence「低」x Commitment 「低」)
 -幻滅している学習者:スキル、達成意欲ともに低い
 
Level 3(Competence「高」x Commitment 「低」)
 -能力有り、用心深いパフォーマー:スキルは高いが、達成意欲は低い
 
Level 4(Competence「高」x Commitment 「高」)
 -自立した達成者: スキル、達成意欲ともに高い
 
 
こうして組織構成員を4つセグメントにわけ、その特性を明らかにし、個別に対応していきます。
実務経験・スキルに劣るLevel 1には、積極的に具体的指導を行う Style1 Directing=指示型リーダーシップが適切です。壁にぶつかっている状態にあるLevel 2には、タスクへの動機付けを強化するべく Style2 Coaching=コーチング型が適切でしょう。
 
一定以上スキルはあるものの、用心深く周囲に答えを求めるLevel 3にはその悩みや、課題解決をアドバイスする Style3 Supportive=支援型が良いでしょう。最後に自ら課題抽出、解決に取り組める人材であるLevel 4の場合は、全面的に権限委譲し当人たちのやる気を導き出す Style4 Delegating=委任型が最適です。
 
リーダーのゴールは、組織構成員、組織をあるべき方向に導くことです。その場合、自身の画一的な考え方を押し付けるだけでは正しい方向に導くことはできません。個々人のニーズやレベルに応じてあなた自身のリーダーシップを使い分けることが、組織構成員の成長、組織の目標達成につながるのです。
 
 
【執筆:岸原 直人/BBT大学院修了】
 
 



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リーダーシップを使い分けると組織の活性化につながっていくんですね!リーダーシップを発揮するというのは使い分けも必要ですね!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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