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     ⑥仕事に夢中になるための人材開発の基本

BIZトピックス 話題のビジネスマナーや、時事問題を大前研一やMBAホルダーの視点で鋭く解説。あなたの成長へのプロセス作りを後押しする、ビジネストピックス集。

2018/09/19配信分

組織人事 経営戦略

『戦略的人材マネジメント』を覗き見!
 ⑥仕事に夢中になるための人材開発の基本

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ここまで色々と学んで、ますますやる気に満ちてきたな、くまお!でもそんな時、上司から頭ごなしに「指導」されたらどうだろう?

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頭ごなしに言われると、せっかくのやる気が一気になくなってしまいますね。

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そうだな。「指導」だけではなく人材を育てるには色んなアプローチがあるんだ。今回は人材育成の4つの方法について学んでいくぞ。

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■戦略的人材マネジメント■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6.仕事に夢中になるための人材開発の基本
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¶ フロー状態に向けた人材開発の基本とは?
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宝くじが当たったら会社を辞めたいという会話を聞くと、悲しくなりませんか? 仕事そのものに幸福感を感じることができていないから、このような会話が成り立ちます。ところが、宝くじが当たったからといって、必ず幸福になれるかというと、そうでもないようです。それなら、仕事人生を幸福で価値のあるものにするほうが、ずっと合理的ですし、確実です。
 
セリグマン博士が定義する「夢中な人生」の実現には、チクセントミハイ教授の「フロー理論」の理解が重要です。
 
時間を忘れるほど夢中になる状態をフロー状態といいます。
昔からの言い方では「無我の境地」、最近では「ゾーンに入る」などという呼び方もあります。
 
フロー理論はチャレンジ度(難易度)とそれをやり遂げるためのスキル・能力の二軸によって表されます。
ここで必要なのが、スキル・能力をいかに上げていくかという方法論です。
 
今回は人材育成に関する基本を紹介します。
 
 
 
¶ 目的と方法によって4つの人材開発手法がある
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人材育成に関する4つの領域というものがあります。
 
人事部門だけではなく、新人教育係の若手社員からチームリーダー、マネジャーにいたるまで、だれでも知っていなければならない基本なのですが、ビジネスの現場では非常に混乱しているように感じますので、ここをきちんとおさえておいてください。
 
頭の中に、大きく「+」の二軸のチャートを描いてください。
縦軸は教育の目的で、横軸はその手段です。
 
縦軸の上が「進化・向上」です。
すでに知識が充分で、精神的にも安定している人材には、さらなる進化・向上が求められます。
 
その逆、「+」の下は「解決・克服」です。
何か問題を抱えていたり、克服すべき問題が目の前にあったりする場合です。
 
横軸の左側は「教える」で、右側が「気付かせる」です。
一般的に、教えられるより、自分で気づくほうが効果的です。
 
 
 
¶ 4つの人材開発のそれぞれの違いとは?
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さて、それでは「+」の4つの象限にはなにが入るでしょうか?
 
左下、「解決・克服」×「教える」は、『指導』です。
問題を解決してあげるには、細やかに指導する必要があります。正確な状況認知を促すこところまでは可能ですが、それ以上の効果は得られません。
 
左上、「進化・向上」+「教える」は、『教育』です。
指導と教育の本質的な違いは、指示ではなく、ヒントを与えることです。やらせるだけでは固定概念化してしまうので、あくまでヒントとして伝達することが重要です。
 
右下、「解決・克服」×「気付かせる」は、『カウンセリング』です。
無意識的不安や固定観念からの脱却が目的です。非常に膨大な時間がかかり、また、素人には困難なので、これが必要な人材は専門家に任せるべきでしょう。
 
右上、「進化・向上」×「気付かせる」は、『コーチング』です。
正確な状況認知を行った上で、自分自身の意思を引き出す目的で行います。
気付きによる人材開発なので、教育によって教えるより大きな効果が期待できますが、施す側にも知識や経験が必要です。
 
 
 
¶ どんな開発が必要か正確に認識しよう
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ビジネスの現場では、この4つの領域のどれかに偏りがちです。
 
伸びしろがある優秀な社員が頭ごなしに「指導」だけされると、仕事が嫌いになります。解決すべき問題を抱えているのに「コーチング」されても、今はそれどころではない、勘弁してくれ、と思われてしまいます。
 
フロー状態を作り上げるにあたり、スキル・能力をどう上げていくかは重要課題です。難易度だけを上げてしまい、スキル・能力の開発がうまくいかなければ、心配や不安を通り越した過度なストレスから、メンタルヘルスの問題を生じてしまう可能性があります。
 
今、自分のメンバーは、フロー理論でいうとどこにプロットされているのか?
彼らに対して必要なのは、指導なのかカウンセリングなのか、教育なのか、コーチングなのか?
 
時間を忘れるほど夢中になるフロー状態の実現に向け、このような観点でアプローチする必要があります。
 
 
【執筆:佐藤 祐樹/BBT大学院修了】
 
 



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なるほど。まずは相手がどういう状態にあるかを、見極めることが大切なんですね。4つのバランスをうまく取ることで、やる気が維持できそうです!

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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