BIZTIPS>BIZトピックス>中国で政治闘争。インターポール前総裁の身柄を拘束【大前研一メソッド】

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2018/10/26配信分

グルーバル感覚

中国で政治闘争。インターポール前総裁の身柄を拘束【大前研一メソッド】

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今中国では、政治闘争が起こっているようです!この背景にはどういった事情が隠されているのでしょうか?

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これには、ICPOだけではなく、中国首脳部の思惑が大きく関係しているようだ!私の推測とともに見ていくぞ。

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 中国、ICPO総裁=孟宏偉氏の身柄を、汚職容疑を口実に拘束 』
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汚職摘発を担う中国の国家監察委員会は、中国出身の孟宏偉・国際刑事警察機構(ICPO=本部・仏リヨン)総裁を収賄などの違法行為で調査していると発表しました。孟氏は9月末に中国に一時帰国した直後から連絡がとれなくなっていました。ICPOは10月7日に孟氏から辞任の申し入れがあり、受け入れたことを明らかにしました。
 
ICPOは韓国出身のキム・ジョンヤン副総裁が総裁を代行し、11月18日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される総会で新総裁が指名される予定です。
 
せっかくICPO総裁のポストを中国人が手に入れたのに、どうしてそのポストを外国人に明け渡す必要が中国にはあるのでしょうか?大前研一学長が中国の裏事情を推測します。
 
 
■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 習近平氏、政敵人脈がICPO総裁にいるのを嫌う? 』
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◆孟宏偉氏の“親分”は、習近平氏の政敵で服役中の周永康氏
 
孟子は行方不明になった日、ソーシャルメディア経由で妻に孟子の身に危険が迫っていることを知らせてきたという。孟氏の妻は、スマホに送られた「私からの電話を待っていてほしい」という書き込みと、そのメッセージの直後に送信された刃物の絵文字を開示したが、中国政府はしばらくの間、この件についてトボけていた。2週間近くたって、「取り調べをしている」と公表した。
 
ICPOは、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関で組織された国際機関で、インターポールの名前で知られる。公安畑を歩み、中国公安のナンバー2になった孟氏は2016年11月、ICPO内の選挙により中国出身として初の総裁に選出された。
 
ただ、かつて中国の公安部門は最高指導部のメンバーだった周永康共産党政治局常務委員(当時)の強い影響下にあり、孟氏も周氏の子分だった。しかし、周氏は習近平指導部の反腐敗闘争で2014年に失脚、収賄罪で無期懲役の判決を受けている。「周永康の流した毒」を強く批判する習指導部は、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とばかり、孟氏まで粛清したということだ。
 
習国家主席は絶対王者で安泰のようにも思えるが、一方で自分たちに都合の悪い証拠を握っている人たちを非常に警戒している。孟氏ばかりではない。例えば、失脚した人民政治協商会議副主席・令計画氏の弟で、党指導部の不正蓄財や情事に関する機密資料とともに米国に亡命した令完成氏に対しても頭を痛め、米国に引き渡しを求めている。
 
◆習近平氏側に不利な情報が政敵に流出することを恐れる?
 
ICPOという組織の中にいると、例のパナマ文書をはじめ、いろいろな情報が集まってくる。その中には中国首脳部にとって非常にまずい情報も入っている。そういう意味では、ICPOのトップというのは中国にとって非常においしいポジションだ。ただ、それは習政権と非常に密な人が座って、都合のいい情報も悪い情報も入手したらすぐに連絡してくれるようでないといけない。
 
孟氏摘発後、中国人権民主化運動情報センター(本部・香港)は消息筋の話として、孟氏が「中国の極めて重要な人物」の違法行為の証拠を保有し、それを海外に保管している、と伝えた。突然の拘束劇の背景にあるという情報だ。
 
【資料】ICPO総裁「重要人物の違法証拠を保有」情報も
 
 
 
孟氏は、中国がICPOを操ろうとして送り込んだ総裁だったが、現在の首脳陣にとって不利な情報が周永康一派に流れるかもしれないと脳裏をよぎったのだろう。
 
それで孟氏を拘束したのだと思う。国際機関の重要ポストを獲って影響力を広げようと図ったが、それよりも国内秩序の維持を優先すべきと考えたのだろう。ICPOの総裁に孟氏を置いておくメリットよりデメリットの方が大きいと習近平氏が判断したからだと考えられる。
 
 



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今回のポイントだ!
●汚職摘発を担う中国の国家監察委員会は、中国出身の孟宏偉・国際刑事警察機構(ICPO)総裁の身柄を拘束し、収賄などの違法行為で調査していると発表した。
●孟氏は、中国がICPOを操ろうとして送り込んだ総裁だったが、現在の首脳陣にとって不利な情報が周永康一派に流れるかもしれないと脳裏をよぎったのだろう。それで孟氏を拘束したのだと考えられる。

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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