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     ⑦テクノロジーは未来社会を作る ~潜在ニーズの発見~

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2019/01/23配信分

『 起業家精神研究 』を覗き見!
 ⑦テクノロジーは未来社会を作る ~潜在ニーズの発見~

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起業のきっかけとして一番イメージがしやすいのは、世の中で必要とされているのに、まだサービスができていないものを確立することですよね。とはいえ、なかなかそれを見つけるのって簡単ではないです!どのように見つけるのでしょうか。

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そうだな。今回取り上げるビジネスストーリーは、海外と日本の「違い」から、求められているニーズを発見し、独自のポジションを確立した起業家を紹介するぞ。海外では当たり前のことが日本では確率されていないという事例は、意外とたくさんあるんだ。

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■ 起業家精神研究 ■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7.テクノロジーは未来社会を作る ~潜在ニーズの発見~
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今回は、独自のポジショニングでビジネスを展開する、ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長 漆原茂氏のビジネスストーリーをお伝えします。
 
ガラパゴス化した日本のシステム開発(SI)産業の中で、独自のポジションを築き上げ、今もなお成長を続けるウルシステムズ。
 
そのヒントとなったのは、日本とアメリカのITに対するアプローチの違いでした。
 
今回と次回、2回にわたって、そのストーリーを詳しく見ていきましょう。
 
 
 
¶ 日本独特のシステム開発業界の中で潜在ニーズを発見する
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漆原氏は、高校生の時にコンピュータに出合い、すぐにその魅力にとりつかれます。
そして、もっと最先端の技術を極めたいと強く思うようになりました。
 
大学卒業後は、とあるIT企業に就職します。
 
仕事をするうちに、どうやら最先端の技術はシリコンバレーにある、という事を知った漆原氏は、居ても立っても居られない状況になります。
 
そして、会社にスタンフォード大学への留学を嘆願し、シリコンバレーで最先端の技術にどっぷりと浸る日々を送ります。
 
漆原氏が、スタンフォードでの留学を終えて帰国したころは、インターネットが隆盛を極めており、面白い仕事が日本にもたくさんありました。
 
仕事が楽しくて没頭する日々を送る一方、ある時、懇意にしている顧客から、次のような問いかけを受けます。
 
「漆原さんだったら、このシステムにこんなにお金をかけますか?」
 
そして、「私なら半額でできます」と答えた漆原氏に、さらに問いかけが続きます。
 
「なんで言ってくれなかったんですか?」
 
当時の日本のシステム開発産業は、アメリカとは全く様相が違っており、高額であることが常識でした。
 
「これまでの日本式の業態をやめたら、もっとお客様が喜ぶのではないか」
懇意の顧客とのやりとりがきっかけで、漆原氏は、市場の潜在ニーズを発見します。
 
 
 
¶ 日本のシステム開発産業はガラパゴス化
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ここで、システム開発産業における日本とアメリカとの違いについて、漆原氏の解説から、簡単に紹介しておきます。
 
日本のシステム開発産業は、多重請負+労働集約産業と化していて、アメリカとはまったく様相が違って、ガラパゴス化しています。
 
また、ITへのアプローチも日本とアメリカでは異なります。
 
企業がITを活用する際、業務効率化のITと戦略的IT、2つのアプローチがあります。
ビジネスの価値は、業務効率化のIT<戦略的ITとなります。
 
ビジネス価値の低い業務効率化のITについて、アメリカでは他社が使っているシステムパッケージをそのまま導入します。
一方、日本では、現場業務に合わせて、膨大なカスタマイズ(修正)作業を行います。
 
また、ビジネス価値の高い戦略的ITについては、アメリカでは、自社で素早く開発してITを導入し、ビジネス価値を早く得ようとします。
一方、日本では、自社ではなく外部の会社に開発を依存しているため、開発スピードも遅く高額です。
 
また、戦略的ITでビジネス価値を得るためには、業界や自社の事情に精通したIT人材の存在が不可欠です。
 
しかし、外部のシステム開発会社のIT人材は、必ずしも、業界や自社の事情に精通しているわけではありません。
 
日本では、システムを発注する側にIT人材が不足していて、戦略的ITの展開がうまくいっていない状況でした。
 
ここに漆原氏は、市場の潜在ニーズを発見します。
 
 
 
¶ これからのIT産業創出を目指して
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これまで見てきたように、日本のシステム開発産業は独特です。
 
他社の要望を受けて、システムを開発するため、基本的に言われた通りに作ります。また、納品後のシステムトラブルは、損害賠償請求につながる恐れがあるため、それらのリスクを回避する事が最優先となります。
 
漆原氏が目指したのは、そんなガパゴス化した日本のシステム開発産業ではなく、シリコンバレーのように、IT技術者が高く評価され、顧客満足が高い世界でした。
 
では、漆原氏は、どうやって事業や組織を創造していったのでしょうか。
 
次回で、詳しく見ていきましょう。
 
 
【執筆:村上 昌也/BBT大学院修了】
 
 



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アメリカと日本でこんなにも違いがあるなんて、知らなかったです!
周りにある当たり前に目を向けるって大切なことですね。

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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