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2019/03/15配信分

グルーバル感覚

大前研一が構想する築地再開発【大前研一メソッド】

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2018年10月に築の中央卸売市場が豊洲に移転してから、もうすぐ半年が経とうとしていますね。
移転については色々とありましたが、上手くいっているのでしょうか?

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築地と豊洲でうまく連携しながら、多くの人に楽しんでもらえるように日々奮闘しているぞ!
さて、今回は旧築地市場の今後についてだ。どのような街に生まれ変わるのがいいのか、大前学長の提案を見てみよう。

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■ ビジネストレーニングの種 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 旧築地市場跡地を再開発する方針の素案を東京都が発表 』
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旧築地市場の跡地を再開発する方針の素案「築地まちづくり方針(素案)」が2019年1月に東京都から発表されました。
 
【資料】「築地まちづくり方針」(素案)
 
大前研一学長は石原慎太郎知事時代にCGを使って提案したプランを持っています。どのようなプランを提案したのかを聞きました。
 
 
■ 大前研一学長の見解 ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 築地周辺を、世界一の臨海スポットに生まれ変わらせる 』
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◆築地跡地の再開発は、世界有数の臨海スポットに生まれ変わるチャンス
 
面積23haの旧築地市場跡地を取り扱うだけではスケールが小さい。築地に隣接している勝どきと晴海、ここは都有地なのだから、三位一体で開発すべし、というのが石原慎太郎知事時代に私がCGを使って提案したプランである。
 
石原都政では跡地をバラして切り売りする案もあったが、そんなことをしたら味気ないオフィスビルが立ち並んで土日は閑古鳥が鳴く東京・大手町のようになるだけ。
 
私のイメージにあるのはニューヨークの「バッテリーパーク」、ロンドンの「カナリーワーフ」、シドニーの「ダーリングハーバー」といった大規模な港湾開発によって生まれ変わった臨海スポットだ。世界的な大都市の再開発では、港湾開発が重要な役割を果たすケースが多い。
 
寂れ果てた港湾がウォーターフロントの人気スポットに生まれ変わって世界中からヒト、モノ、カネを呼び込む。都市の新たな「顔」になるのだ。築地、勝どき、晴海の湾岸エリアも構想次第でそうなる可能性を秘めている。
 
◆「築地、勝どき、晴海の三位一体開発プラン」に盛り込むべき三つの要素
 
築地、勝どき、晴海の三位一体開発プランに盛り込むべき要素が以下のように三つある。
 
(1)東京を象徴するランドマーク的な建造物
パリと言えば凱旋門とエッフェル塔、ニューヨークと言えばセントラルパークにかつてのワールドトレードセンター、シドニーならダーリングハーバー、オペラハウス、シドニーブリッジなど。世界的な大都市にはシンボリックな建造物が必ず存在して、街の「格」というものを誇示している。
 
東京にはそれがない。スカイツリーは貧相だし、東京タワーは多少貫禄はあるが、エッフェル塔の格には及ばない。「これぞ東京」というランドマークが欲しいところだ。
 
(2)職住近接
海外の企業やビジネスパーソンを呼び込むには、職場と居住場所が近いことが重要になる。外国人は通勤に1時間もかけることを嫌がる。職住近接を好むのだ。アジアで言えばシンガポールの街は職住近接しているし、香港も職場と住居が近い。シンガポールや香港に奪われた多国籍企業のアジア本社機能を奪い返して東京に取り込もうというなら、職住近接のコンセプトは不可欠だ。
 
築地、勝どき、晴海エリアはビジネスの中心地に近いから、住宅を整備すれば職住近接のライフスタイルが提供できる。
 
(3)食
築地のオリジンは何かと言えば、基本は魚市場であり、海鮮料理を中心とした食の街というのはやはり訴求ポイントになる。世界中からやってくる観光客はもちろん、近辺で働く大勢のビジネスパーソンも利用できるような圧倒的な規模のレストランゾーンが必要だろう。
 
美食の聖地と言われるスペインはバスク地方のサン・セバスチャンは、碁盤の目のような区画に200軒ものバルやレストランが軒を連ねていて、観光客はそこをそぞろ歩き、酒とおのおのの名物料理を楽しむ。私がイメージするのはサン・セバスチャンのような美食街で、墨田川の河口辺りの海を見ながら食事ができる街を作る。
 
お台場のヴィーナスフォートを構想した経験から言えば、このレストラン施設はエンクローズドモール(屋根付き、空調付きのモール)にしたほうがいだろう。日本の冬は結構寒いし、梅雨時は雨が多く、夏は酷暑。エンクローズドモールのほうが通年で快適に利用できる。
 
◆ボードウォークでエリアを結び、徒歩で行き来するのを楽しむ
 
ランドマーク、職住近接、食の街――。この3つのコンセプトで築地、勝どき、晴海を一体開発すれば、シドニー湾やカナリーワーフに匹敵するような世界中からヒト、モノが集まる魅力的な街ができると思う。
 
ちなみに、街はボードウォーク(木の板張りの遊歩道)でつないで、ビジネスエリア、レストランエリアなどを徒歩で行き来できるようにする。ボードウォークを歩いてどこにでも行けるというのも外国人が好む大事なコンセプトなのだ。
 
平日はボードウォークを伝って通勤、通学し、土日になるとボードウォーク沿いにあるカフェで緩やかな日差しを浴びながら新聞を読む――。
ボードウォークのある世界の街々でよく見かける光景だ。これが案外重要な出会いの場になっていて、そこで意気投合したビジネスパーソンが会社を辞めて、新しい会社を興すこともある。
 
 
 
関東大震災や先の大戦を経て再建された現代の東京に、世界都市の風格は感じられない。今後は性根を据えて東京をヒト、モノ、カネが集まる世界都市へとつくり変えていかなければならない。その東京の価値を最大限に引き上げてくれるのが、旧築地市場跡地の再開発である。
 
中央区と江東区の合作で築地、勝どき、晴海をボードウォークでつなげば人々の憩いと出会いの場になる。安心、安全でいつでもレストランやコンビニなどが開いている24時間都市なんて、世界中にそうはない。うまく一体開発できれば、世界都市として100年先、200年先まで高い評価を受けるだろう。
 
 



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今回のポイントだ!
●豊洲移転に伴って、東京都は旧築地市場跡地を2020年の東京オリンピックで活用した後に再開発する。
●築地だけではスケールが小さい。築地、勝どき、晴海を三位一体で開発すべきである。
●築地、勝どき、晴海の三位一体開発プランに盛り込むべき要素は三つある。
(1)東京を象徴するランドマーク的な建造物
(2)職住近接
(3)食

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んーなんだかこの再開発計画を読んでいるだけで、とてもワクワクしてきました!
たくさんの人が集まる、世界に誇れる街になることを期待したいですね。

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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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