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2019/05/27配信分

「 国内EC市場規模 」をウォッチ!

 
今回は、「 国内EC市場規模 」を取り上げてご紹介いたします。
 
先日、経済産業省が「2018年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」を発表しました。同調査によると、2018年の国内消費者向け(B2C)の電子商取引(EC)の市場規模は、前年比8.9%増の17兆9845億円とのことでした。また、B2C-ECで物販系分野におけるEC化率は6.2%でした。
 
ECは、身近なものとして定着しているだけでなく、更に生活に深く浸透している印象があります。それでは、B2CのEC市場はどのくらいの伸びを示しているのでしょうか。またどの商品分野のEC市場が大きく、どの位ECが浸透しているのでしょうか。実際に数字を見て確認したいと思います。
 

 
まず、B2C-EC市場規模の推移(2010年以降)を見てみます。2010年は約7.8兆円で、そこから増加トレンドで推移し、‘13年には10兆円を突破し、2018年には18兆円と、8年で2倍以上の規模に拡大していることが分かります。物販系のECで見ても、’10年が約4.2兆円で、以降増加トレンドで‘18年に約9.3兆円と2倍以上の規模に拡大しています。物販系全体のEC化率は、’10年の2.84%から、‘18年の6.22%へと大きく伸びています。
 
次に、物販系分野の商品毎のEC市場規模(‘18)をみると、最も大きいのは「衣類・服装雑貨等」で約1.8兆円、次いで「食品、飲料、酒類」(約1.7兆円)、「生活家電、AV 機器、 PC ・周辺機器等」(約1.6兆円)と続きます。
 
EC化率(‘18年)を見ると、最も高いのは「事務用品、文房具」で約40.8%、次いで「生活家電、AV 機器、 PC ・周辺機器等」(32.3%)、「書籍、映像・音楽ソフト」(30.8%)と続きます。
 
このように見ると、ECの市場規模は拡大し続けており、EC化率も上昇し続けていることが分かります。一方、商品分野によって、EC市場規模が大きいのにEC化率が低い商品や、EC化率が高いのにEC市場規模が小さい商品があることが分かります。
 
例えば、「食品、飲料、酒類」は、市場規模は大きいものの、EC化率は2%台と低くなっています。他方、「事務用品、文房具」はEC化率は最も高いものの、市場規模と最も小さい商品となっています。
 
EC市場規模が大きく、EC化率が低い商品は、今後EC化が進展することを想定すると、まだまだ市場が伸びる余地が大きいと言えるのではないでしょうか。そう考えると、「食品、飲料、酒類」、「衣類・服装雑貨等」、「化粧品・医薬品」のEC事業はチャンスが大きそうですね。
 
 



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大前研一
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

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